2 ページ3
*…
「Aー!ママが呼んでるよ!」
「うん、今行くってママに言って?」
フィルに微笑んでそう言えば来た道を戻って行った。
エマが私を呼ぶが、この場にいる全員が既に分かっていた。
もう____
手遅れだってこと。
柔く微笑んで言ってみる。
「あのね、エマ。私、ちょっと不思議だったの…」
何で面識なく里親が決まってしまうのかが__
やっと今それが分かった。
私達と相手の相性を見る必要もない
私達の意見を取り入れるまでもない
全ては利益のため。
「ノーマン、エマ、大好きだよ。
またいつか会おうね」
「っ……A!!お願い生きて…」
「ごめんね…、っ…ごめっ、ん…ね…」
抱き締めてきたノーマンは強く、でも優しく私を包んだ。
いつぶりなのだろう。ノーマンとこうして
触れ合うのは…。
ノーマンの頭を優しく撫でれば、ぎゅうと更に腕の力が加わった。
だが、そんな時間も束の間。遅かった私を心配してかママが迎えに来た。
無自覚なのか、二人は顔を顰めてママを睨むような目を向けていた。
だが対照的にママは余裕の笑みを浮かべ、私に歩み寄り肩に手を置いた。
「A、遅いから心配したわよ。
皆も待ってる、さぁ行きましょ」
「うん、ママ。二人も来てくれる?」
「「…うん」」
私達はママに促されるがままに玄関まで足を揃えて歩いた。
玄関には沢山の愛しい兄弟達が。
その中にレイの姿は見えなかったが、想定内だった。
さっきもあの様子だったから辛いのだろう。
最後くらい一緒にいたかったな。
.
457人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
カルビ(プロフ) - 薙(nagi)さん» あ、え…!!?生きてくださいー!!(笑)私もレウウィス大公強いし考えが結構おかしいところも好きです!かなりサイコパスなとことか…。読んでくださりありがとうございます!! (2019年4月14日 23時) (レス) id: 36c4c5cb96 (このIDを非表示/違反報告)
薙(nagi) - リウウィス卿が推しの私にこれはあかん………駄目だ…心臓がもた…な………(絶命 (2019年4月14日 22時) (レス) id: ea3376027d (このIDを非表示/違反報告)
カルビ(プロフ) - ろろさん» すみません!分かりやすく出来るよう努力します!!理解できてよかったです!私も語彙力高めないとですね…(泣)ありがとうございますぬ(笑)頑張ります (2019年4月6日 23時) (レス) id: 36c4c5cb96 (このIDを非表示/違反報告)
ろろ(プロフ) - 馬鹿な私は語彙力もなければ、理解力もないので難しかったです←失礼もう一回読み直したら分かりました。おもしろいですぬ←ぬってなんやねんがんばってね (2019年4月6日 22時) (レス) id: 8d62b8c277 (このIDを非表示/違反報告)
カルビ(プロフ) - スターフォロワーさん» そう言ってもらえて、とっても嬉しいです!!はい、ありがとうございます!頑張ります!! (2019年4月4日 21時) (レス) id: 36c4c5cb96 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:カルビ | 作成日時:2019年4月3日 19時