ななじゅういち ページ26
♧
坂田に呼び出された。
場所はあの大通り。
あいつはきっと気付いてる。
...どうしてほっといてくれないんだ。
「.....っ」
大通りに着くと、そこにいたのは坂田だけじゃなかった。
そらるさんに、まふまふ、センラ。
そして、あいつ。
「...皆揃って何の用なの？」
女の子の姿は見えない。
こんな所早く離れたいのに。
「浦田さんを助けたいんです」
真っ直ぐ俺を見つめてあいつは行った。
助ける？俺を？
何から？誰から？
「助けるって、なんだよ」
「浦田さんは見えてるんですよね。あの、女の子」
その言葉にビクリと肩が跳ねた。
「は？何意味わかんないこと言ってんの？」
早く終われ。
こんなこと無駄だから。
「ずっと、見えてたんですよね。あの子だけじゃない。他のものもずっと昔から...誰にも言えずにずっと1人で抱えて...」
「...っ、お前に、...お前何が分かるんだよ！？」
気付いたら大声を出していた。
心の中を見透かすようなあいつの目が嫌だ。
「私も同じだからですよ！普通なら見えないものが見えて、それが話しかけてくる。答えたら襲われる。関心を持てば囚われる。誰にも言えない。言ったら変なやつだと思われる。.....でも、私はそれが普通だった。対抗する術を教えてもらった。理解してくれる人がいた。けど、浦田さんは違うでしょう？」
言えなかった。
いや、1度だけ両親に話したことがあった。
怖かったね、辛かったねと抱きしめてくれると思っていた？
けれど気持ち悪いものでも見るのような目で俺を見てきた。
ああ、これは秘密にしないといけないんだ。
それから何があろうと誰にも話さなかった。
話せなかったんだ。
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まろまゆこ(プロフ) - over the rainさん» ありがとうございます！悩みに悩んだラストだったのでそう言って頂けると嬉しいです(*´ｪ`*) (2019年4月14日 8時) (
レス) id: 0dff0cf5de (このIDを非表示/違反報告)
over the rain - 素敵な終わり方で感動しました。ありがとうございます。 (2019年4月14日 8時) (レス) id: 4ed3c725ff (このIDを非表示/違反報告)
まろまゆこ(プロフ) - じゅうさん» ありがとうございます！頑張ります！ (2019年4月14日 8時) (レス) id: 0dff0cf5de (このIDを非表示/違反報告)
じゅう - コメント失礼します。とても面白く、一気読みしました。番外編待ってます!これからも頑張ってください(≧∀≦) (2019年4月14日 4時) (レス) id: 09d3df211f (このIDを非表示/違反報告)
まろまゆこ(プロフ) - ペンパルさん» ありがとうございます！番外編を予定しておりますので、よろしかったらそちらもよろしくお願い致します(*´ｪ`*) (2019年4月13日 20時) (レス) id: 0dff0cf5de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まろまゆこ | 作成日時：2019年4月5日 7時
