心は繋がっているから。 (ページ5)

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Prologue ページ5

キラキラと輝く太陽に照らされ、一歩を踏み出す。
目の前に広がるはプラットホーム。

現在、五時十三分。
雪は来ないのだろうか。

雪「ごめんね！待った？」

走りながらやってくる雪。

コマツナギ「まぁ、列車がくる前だから大丈夫！」

来ないのかと少々心配していたのは、胸のうちにしまいニコッと笑顔を作った。

雪がやってきて数分。プーッと大きな音が鳴り響く。
そこには長い長い列車が。先端についているギョロっとした大きな目玉が何とも特徴的だ。

扉が開き、私たちは列車に乗る。

雪「楽しみね。」

コマツナギ「うん」

チケットを見ながら、席を確認して座る。対面式の席だ。

五時二十分。
ガタンゴトンと音を鳴らし列車が走り始める。

窓から外を眺めれば、途中で線路が切れている。
途切れた線路に全速力で向かう列車。ふわりと浮かぶ。

雪「凄いわね。」

コマツナギ「確かにね」

確かに凄い。
実際に列車に乗るのは初めてだから、驚かされる。

人間界に希望を抱きながら、列車に揺られる＿＿＿。