Episode34 ページ40
雪｢あなた、何者…?!｣
ナツメ｢あなたは、洞潔！｣
アヤメ｢何に来たんですか?!｣
ナツメが私とアヤメを庇うように前に立つ。
てか、2人は知り合いなんだ…
洞潔｢今すぐにその娘を渡せ。素直に渡せば危害は加えん。｣
ナツメ｢あんたなんかに渡すわけないでしょ！｣
洞潔｢渡さないと言うなら……力づくで奪うまでだ！｣
その洞潔という妖怪は、1本の剣を出す。
妖聖剣の1つ、”アシュラ豪炎丸”だ。
って事は、
阿修羅は……？
何かあったのかしら…
いや、今はそんなこと後回しにしないと。
ナツメ｢そっちがその気なら、こっちも行くわよ！召喚！｣
エルダ『シャドウ』
ナツメ｢私の友達、出てこいジバニャン！｣
ジバニャン｢シャァー!!｣
ナツメが妖怪ウォッチを使って、ジバニャンと言う赤い猫の妖怪を呼び出す。
ナツメ｢ジバニャン、洞潔をやっつけて！｣
ジバニャン｢おうよ、任せろ！｣
すぐさま、戦いが始まる。
その間に、アヤメがトウマと有星くんに電話をする。
私も一応ツナギに電話をした。
有星くんは出たが、トウマとツナギは出ない。
何かあったのかな……
ナツメ｢ジバニャン！｣
ナツメの声でハッとして洞潔の方を見る。
ジバニャンが負けていた。
攻撃を食らってしまったのか、消えてしまった。
アヤメ｢きゃぁぁ！｣
雪｢アヤメ?!｣
アヤメの悲鳴がして洞潔を見ると、洞潔がアヤメの首にアシュラ豪炎丸を当てていた。
洞潔｢姫乃雪。今すぐにこちらに来なければ、この娘の命はない。｣
ナツメ｢雪、言っちゃダメだよ！すぐにアキノリ達が来るから…｣
雪｢いいよ。｣
私はナツメの言葉を遮るようにして堪える。
雪｢私が欲しいんでしょ？いいよ。行ってあげても。｣
私は淡々とした口調で答える。
ナツメ｢雪?!何言ってんn｣
雪｢その代わり、”今すぐにアヤメを解放しろ”。｣
いつもよりも強い口調で言う。
洞潔｢良いだろう。こっちへ来い。｣
私は洞潔の方へゆっくり歩み寄る。
私が洞潔の横まで来ると、洞潔はアヤメの首から剣を外し、剣をしまった。
洞潔｢お前達はもう必要ない。失せろ。｣
ナツメ｢雪を、どうするつもり…？｣
洞潔｢お前達が知る必要は無い。行くぞ。｣
雪｢……。ナツメ、アヤメ、私は大丈夫だから。｣
まぁ、私が簡単に負けるわけないし。
こいつになら、ほんの少しだけバラしてもいいかなってね。
まぁ、ほんの一部だけだけど。
私はナツメ達に背を向け、洞潔に着いて行った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 7人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
