Episode20 ページ26
雪side
放課後になった。
今日は前の約束どおり月浪くんと帰ることになった。
けど。
The・MU・GO・N☆
話すネタがないっ…(´；ω；｀)
トウマ｢あの、姫乃さん。前の話なんだけど…｣
いきなり月浪くんに話しかけられた。
トウマ｢妖怪探偵団の事。考えてくれた？｣
あっ…
やっばい考えるの忘れてたww
雪｢え…っと…….｣
トウマ｢や、その、無理にとは言わないんだけど…その、姫乃さんと一緒に活動出来たらいいなって…め、迷惑、だよね？｣
その瞬間、
私の頬は熱を帯びたように赤くなった。
ちょ、ちょっと！
普通、そこまで仲良くない異性に一緒に活動したいとか言う?!
この人、ガチの天然なんだ…
トウマ｢あ、姫乃さん顔赤いけど…大丈夫？｣
あなたのせいですよはい。
雪｢だ、大丈夫…｣
嘘。大丈夫じゃないです。
トウマ｢それで、どうかな？｣
雪｢あー。わ、分かった。分かったよ！入る。妖怪探偵団にっ！｣
あー。言ってしまった！
トウマ｢ほんとに？ありがとう。｣
天使スマイル向けられても困るからね？
トウマ｢それで、明日って空いてるかな？探偵団の事務所に案内するよ。｣
雪｢う、うん。分かった。｣
あーもー。
今日は厄日だ…(´；ω；｀)
トウマ｢それでさ、もう1ついいかな…｣
まだあるのっ?!
トウマ｢その…ずっと気になってたんだけど…僕達、お互い苗字呼びだから…その、もう友達なのにじれったいっていうか…その、雪さんって呼んでもいいかな？｣
えぇぇぇぇぇ?!
雪｢い、いいよ。てか、よ、呼び捨てで良いから。｣
え？
私…マジで何言ってんの？
トウマ｢ほんと？じゃあ、僕の事もトウマって呼んで。｣
雪｢分かった。あ、じゃあ。また明日ね。｣
トウマ｢うん。また明日。｣
そう言って私達は自分の家に入る。
しかも何気に家隣で草www
私は家に入るなり、制服のままベッドにダイブし、枕に赤くなった顔を押し付けた。
な、何でこうなった…
とりあえず、LINEしないと…
雪終わった。普通に終わった。
しばらくすると返信が。
ツナギどったの?雪がそんな事言うなんて珍しいね。
雪なんか、妖怪探偵団入る事なった。
そう書いてから、なんかもう何もする気がなくなって。
ケータイが鳴って、きっとツナギから返信が来たんだろうけど、見る気になれなくて、未読無視。
結局その日は、制服だけ着替えてお風呂もご飯も何もなしに寝てしまった。
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