心は繋がっているから２

Episode47 ページ9

「今宵、皆さまに会えましたことを誠に嬉しく存じあげます」

そう言って満面の笑みを浮かべた。
今宵は新月。月明かりがない故、戦いにはもってこい。

酒呑童子「皆さま…？」


「とぼけなくてもいいのです。もうわかっていますので」

背後よりの不意打ち。
ギリギリのところで屋上から飛び降りた。

「初めまして、酒呑童子さん。そして洞潔さん。ボクはHopeと申します」

酒呑童子「Hope…！？まさか、お前…」

Hope「その真逆でしょうね。別名、風の使者とも呼ばれる例のお尋ね者です」

酒呑童子「でももうお前、とっくの昔に姿を消して……」

Hope「姿を消しただけであって、死んだわけではありません」

ドンッと音がなり、洞潔が飛び降りてきた。
アシュラ豪炎丸をボクに向かって振り回してくる。

颯爽と避けるボク。
この口調だと、雰囲気も出ていい感じに勝負ができる。

Hope「不意打ちしすぎて不意打ちになってませんよ」

笑える。笑いたいのをこらえる。

Hope「まぁ、いいです。二人掛かりでボクを倒してみてください。雪の行方を知るためにね」

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