心は繋がっているから２

Episode43 ページ5

コマツナギ「ニャ！？ここは……」

見覚えのある場所。確かここは、皆んなと一緒にいた頃住んでいた場所…。
あぁ、そうか。私はあのまま此処にやって来たんだ。あの頃をふと思い出して。

積み上がったダンボール。
中身を一つ一つ丁寧に確認していく。

コマツナギ「あった！」

探していたのは奇妙な模様が入った服。あの頃、よく着ていた服だった。

服は埃まみれ。まぁ、何年間も放っておいたのだから当たり前だと思うけど。
パンパンと埃を払う。そして鏡でサイズを目測で確認する。多分だけど着られそう。

用事が済んだので部屋を離れようとする。でも、この部屋は中々タチが悪い。
色々思い出させられてしまう。部屋中に散乱した紙は私たちの努力と想いの証。そして、何より信頼しあっていた事の証だった。

紙に書かれたミッションひとつひとつに目を通していけばわかる。
お互いを信頼しあっていないと出来ないミッションだということが。

コマツナギ「こんなのが散乱していたところでね……」

正直、ゴミ屋敷みたいであんまり好きじゃない。
少々散らかっている程度なら私は全然気にしないのだけどここまでくると流石に、といったところ。

こんなんでも昔の私は全く気にしないで日々仕事に熱中したという事実は、今の私にはにわかに信じがたい。

でも、捨てる事も出来ない。
それが私の悪いところだっていうのは重々承知している。

コマツナギ「これ、どうすればいいのか……」

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