心は繋がっているから２

Episode54 ページ16

緤那side

緤那｢(；・ω・)ﾊｯ!｣

あの後お風呂を出て、天野 ケータの部屋に戻ってスマホをいじっていると、急に強い妖気を感じた。

もしかして、もう始まったの…？

それとも、未来でなにかあったとか……??

緤那｢………。｣

ケータ｢緤那さん？どうかした??｣

緤那さん｢…いや、なんでもない。少し外を歩いて来る。｣

そう言ってスマホをポケットに入れ、立ち上がる。

不思議そうな顔をしている天野 ケータを置いて、部屋を出た。


in町

私は外に出ると、妖怪姿(女子の)になり、空を飛んだ。

そしてそのまま、さくら第一小学校に向かう。

雪｢着いた…。｣

私は屋上まで上って行き、物陰に隠れた。

時刻は9時58分。

もう少しで、きっと彼奴が…


in10時

10時になった瞬間、目の前に人が現れた。

全身黒いローブを羽織っていて、顔が見えない。

けれど、私にはこれが誰か分かっている。

そう、





”過去の私”___


雪｢やっと来たのね。天野 ケータを殺める気？｣

私は｢過去の私｣に問いかける。

過去の雪｢誰…？｣

｢過去の私｣も私に問いかける。

雪｢さぁ、誰でしょうね？それより…｣

私はそこまで言うと向きを変え、｢過去の私｣と正面で向かい合う形になる。







｢私が、相手になってあげる。｣


そう言って、｢過去の私｣に微笑んだ。

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