第八十話 ページ35
貴方side
暫く向こうが魔法をバカスカ使うのを防壁を張ってただただ眺めてた
やがて向こうが冷や汗を流して肩で息をし始めた所で神杖を少し傾ける
魔法に呪文や詠唱は本来いらない
呪文も詠唱もただ魔法を使いやすくするために考えられたいわば補助道具みたいなことものだ
魔力を流れやすく、銃で言えば弾詰まりしないように、水で言えば堰き止められることがないように
ただ誰にも扱いやすく、想像しやすくして魔法を発展させるためだけのもの
補助なしでもできる奴はできるし、成長すれば補助は己をただ縛るだけの面倒なものになるだけだ
だから俺は��警告してやる必要のない人間��に向かっては常に無詠唱でやる事にしてる
ふっ、と息を吹きかけた瞬間。神杖から炎の槍が瞬くまもなく飛んでいき、烈炎の防壁を軽々と貫いた
驚愕の色に染まる烈炎を見てもなにも感じない
ザマァみろとか、バカだなぁとか。そういうのも一切感じない。ただひたすらに無だった
貴:ねぇ、アンタさ。弟いたでしょ。赤い髪で、紫の瞳した奴。
烈:なっ！？何故、しって
貴:五年前、アンタが殺した奴の中にいたんだよ。知らなかったでしょ。
烈:そんな世迷いごと信じるとでも？
また大きな魔法を使おうとした、その魔法陣を塗りつぶして異空間にぶっ込んでた杖を出して投げた
貴:アンタが燃やして炭にした。魔力質は何年経っても変わらないんだから、わかるでしょ。
杖を拾い上げてみた烈炎は静かに杖を眺めて、そしてそれを今度は跡形もなく燃やし尽くした
烈:今わかったのは、奴が愚弟だったことだ。我が弟ながら闇に落ちるなど情けない。
貴:落ちて無い落ちてないwただ、友達で仲間だっただけだよ。俺ら黒魔を好いてくれてただけ。
でも、アンタにその気持ちは永遠にわからない。理解しようとしないから。
返すものもしっかり返したし、俺は返って寝たいからそろそろ終わらせてやるよ。
最初みたいに神杖で床を叩いたら真っ赤で大きな魔法陣が床一杯に現れて
ついでに逃げないように鎮静化の魔法を使ってやったら速攻ぶっ倒れたよ
意識飛ばしてて腹立ったから蹴り起こしてやってさ、じっくり燃やしてやろうと思ってど真ん中に蹴り込んだ
そしたら烈炎は俺のことを睨むようにじっとみて、最期に吠えるみたいに言った
烈:あの師あってこの弟子というわけか。
だから俺はそれに対してにっこり笑ってちゃーんと返事をしてやった
貴:最高でしょ？
ってね
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歩兵 - 80ページ誤字ってますよー (2021年4月13日 2時) (
レス) id: 7a023bf550 (このIDを非表示/違反報告)
幽霊(プロフ) - 和紙さんの小説、いつも見返してます！更新されたら飛んできますw！世界観とか発想が好きです。 (2021年3月30日 5時) (レス) id: a85536cb3b (このIDを非表示/違反報告)
クルイ - 下手なのですが、クルイの作詩ノートで投稿しております。 (2021年2月6日 20時) (レス) id: 6c77753d41 (このIDを非表示/違反報告)
クルイ - あの夏の記憶は、思い出しているので書いてます！ (2021年1月26日 21時) (レス) id: 6c77753d41 (このIDを非表示/違反報告)
クルイ - ありがとうございます！！こちらこそ光栄です！！！ (2021年1月26日 20時) (レス) id: 6c77753d41 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：地縛霊
| 作者ホームページ：
作成日時：2020年10月31日 20時
