第七十一話 ページ26
貴方side
取り敢えず全員を部屋から放りだしてベットに潜り込んでこむ
はーーー、と息を吐いて瞼を下せば轟々とうるさい気配の男の姿を思い出す
初めて出会ったのは五年前
突然アヴェリアにやって来た烈炎は手当たり次第に国にいた魔道士を燃やした
ANSERは不在
俺が暇つぶしで出て行って、俺に対して言った一言が「世界のために死んでくれ！」だ
はぁ？って言葉を返す前に襲って来やがったから一発顔面に叩き込んでやったんだよね
面白いくらい飛んでって、鼻血垂らしながら起き上がって言った言葉が「悪魔とはこれほどか！」
もーまじきもい。言ってることが思考がぶっ飛んだ狂人のソレでさぁ
俺はアイツの燃え盛るような真っ赤な髪と深淵を覗いたみたいな真っ黒な瞳が大嫌い
きらい、嫌いだ
大嫌いだ
今でもアイツのことを思い出すと、何もしてないのに燃やされた仲間の悲鳴が聞こえる
イカれてる
黒魔だって元はただの人間なのに、ただ闇魔法使えるってだけなのに
炭にされないといけないのなんで
そんなこと考えてたら無性にイライラしてきて、飛び起きて上着を羽織って廊下にでた
廊下は消灯時間を過ぎてるからか、誰も出歩いてないし真っ暗だ
ふわりと火の玉を浮かせてどこに向かうでもなくうろうろしてたら
ロ:こんな時間になにしてんの？
貴:あ、ちび。
ロ:誰がちびじゃい！！
うるさい小人に出会った。耳を塞いでやったらしかめっ面で俺の腕を掴むロボロ
貴:なに？
ロ:暇なんやろ？せやったら手伝って。
貴:えー、めんどくさい。
ロ:この時間に出歩かれたら気配に敏感な奴らが寝れん。ちょっとは自重してくれや。
貴:はいはい。
ロ:はいは一回やで！
貴:はーい。
テキトーに返事してやったらため息を吐くロボロ。こいつ本当ちっちゃいんだよね
貴:こんな夜まで仕事してんの？
ロ:鬱と交代で起きてんねん。まぁずっとやないけど。システムになんかあったらやばいからな。
貴:ふーん。眠くないの。
ロ:めっちゃ眠いに決まってるやん。
貴:じゃ、おやすみ。
ロ:は！？ちょ、
ロボロが言い切る前に魔法で眠らせて担ぎ上げて通信室に連れて行く
部下っぽい奴らが心底おどろいてたけど全部無視して仮眠用ベットにロボロを投げ込む
そして自分はモニターを見る
こんなのずーっと追っかけてるとか、まじで人間の生活忘れてるって言うか辞めてるっていうか
そんなだからちびなのでは？
ってちょっと思った
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歩兵 - 80ページ誤字ってますよー (2021年4月13日 2時) (
レス) id: 7a023bf550 (このIDを非表示/違反報告)
幽霊(プロフ) - 和紙さんの小説、いつも見返してます！更新されたら飛んできますw！世界観とか発想が好きです。 (2021年3月30日 5時) (レス) id: a85536cb3b (このIDを非表示/違反報告)
クルイ - 下手なのですが、クルイの作詩ノートで投稿しております。 (2021年2月6日 20時) (レス) id: 6c77753d41 (このIDを非表示/違反報告)
クルイ - あの夏の記憶は、思い出しているので書いてます！ (2021年1月26日 21時) (レス) id: 6c77753d41 (このIDを非表示/違反報告)
クルイ - ありがとうございます！！こちらこそ光栄です！！！ (2021年1月26日 20時) (レス) id: 6c77753d41 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：地縛霊
| 作者ホームページ：
作成日時：2020年10月31日 20時
