第四十六話 ページ1
貴方side
貴:えー、ほんとに行く感じぃ？？
ぶーぶーと文句を言う俺の言葉を無視して俺の腕を掴んで前を行くひとらんらん
ひ:そのままじゃだめでしょ。
貴:なんで。
ひ:生きてもらわないと困るから。
貴:みんな生きろ生きろってうざいんだけど。
ひ:生きててくんなきゃ生き返らせた意味ないじゃん。俺らはさ、お前に聞きたいことが幾つかあんの。
貴:へぇ、例えば？
ひ:あらゆることの真実。
ひとらんらんの言葉にピタリと足を止めたらひとらんらんも止まる
貴:真実はそこにある。馬鹿なお前らが気づけるはずもない。もっと失えよ。そしたら自然と見える。
ばーーか。って頭を小突いてひとらんらんを置き去りにして門に向かって歩き始める
失わなきゃ見えないものがこの世にはある
亡くさなきゃ真実に目は向けられないんだよ
門まで出てきたら上等な馬車が待っていた。中にはグルッペンとオスマンが既に乗っていた
貴:なに、お前らもくんの。
グ:代表としてな。
オ:外交が仕事やから。
貴:護衛は？
グ:つけたいがつけられん。なんせ聖教会の本部だからな。入れるのは招待状を持つ人間のみだ。
貴:俺招待状持ってな、、、ちっ、アイツ俺の中に入れやがったな？
オ:大賢者シスターメアリーのことをアイツ呼ばわりするんヤバすぎwww
魔道士の招待状ってのは紙じゃ無い。術式型の鍵だ。それは紙に転写することもできるし
人の体に埋め込む形で書き込むこともできる
因みに書き込まれると書き込んだ相手しか消すことが出来なくなる
俺が来たがらないことをわかってて俺に入れたのがわかって腹が立つ
貴:俺アイツ苦手なんだけど。
グ:お前シスター類みんな嫌いやろ。
貴:別に。無知な人間が嫌いなだけ。
オ:じゃあシスターメアリーは無知じゃないんや。
じっと見つめてくるオスマンから目を逸らしてなにも言わないでいたら馬車が動き始めた
馬車の振動と一緒に枷の鎖が鳴る
もう慣れたこの音が今では若干耳に心地よい。枷が俺を罪人だと言ってるみたいだ
目を瞑って、記憶をめぐる
俺はなにも死にたがりなんじゃない。つまらないのが心底嫌なだけ
暇なんだよ
いつだって俺らはスリルを求めてる。探究心こそ全てだ、この身に宿る欲望が全てだ
邪魔するなら
殺す
邪魔するから殺すんだよ。道は自分で作るものなんだろ？じゃあ俺が通る道は俺が作るだけ
人は生きてる限り
誰かの正義の敵になる
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歩兵 - 80ページ誤字ってますよー (2021年4月13日 2時) (
レス) id: 7a023bf550 (このIDを非表示/違反報告)
幽霊(プロフ) - 和紙さんの小説、いつも見返してます！更新されたら飛んできますw！世界観とか発想が好きです。 (2021年3月30日 5時) (レス) id: a85536cb3b (このIDを非表示/違反報告)
クルイ - 下手なのですが、クルイの作詩ノートで投稿しております。 (2021年2月6日 20時) (レス) id: 6c77753d41 (このIDを非表示/違反報告)
クルイ - あの夏の記憶は、思い出しているので書いてます！ (2021年1月26日 21時) (レス) id: 6c77753d41 (このIDを非表示/違反報告)
クルイ - ありがとうございます！！こちらこそ光栄です！！！ (2021年1月26日 20時) (レス) id: 6c77753d41 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：地縛霊
| 作者ホームページ：
作成日時：2020年10月31日 20時
