第56話 ページ11
貴方side
夕食を終えて自室に戻ろうとしたのだが、死屍累々すぎて戻るに戻れなくなった今現在
まさか無理やり食わすなどと言う強行を行うとは思わず、あれやこれやと言われたものを頼んだのだが
床に倒れてピクリとも動こうとしない奴らに静かに心の中で合掌しそうになった
貴:おい、お前。
ゾ:ゾムです、なんですか？
貴:地獄絵図を作れと言った覚えはないぞ。
ゾ:じ、地獄絵図wwwいやだな〜w！！みんなで楽しくご飯食べただけわないですか〜ww！！
貴:はぁ、、、おい、トントン。
ト:ちょっと、いまは、、、。
貴:、、、じゃあそこの二人。
ロ:俺？と、、
エ:私ですかね？？
返事をしたのは小柄な男と細身の男。どちらもそんなに食べるように見えないのに生き残っている
人は見かけによらない、というのはたしかにその通りらしいな
貴:そうだ。全員立ち上がれるようになったら寮に戻るように伝えろ。
食堂からは全員で出るように。下手にウロウロされると気配がちらついてかなわん。
エ:わかりました。あのぉ、マスター。一つお聞きしてもええですか？
貴:なんだ。
どこか怯えたような様子を見せつつ問うてくるミルクティー色の髪の男にぶっきらぼうに問い返す
すると男は暫く悩むような様子を見せたのちぐっと決意したように口を開いた
エ:前勤めていた大学に、私によく懐いてくれていた女子生徒が一人いたのですが。
その子が今どうしているか、無事であるかだけでもいいので知りたいんです。
でも調べるとなると足がつく可能性が大きいみたいで、、、その、、マスターに
貴:調べて欲しい、と。
エ:はい、そうなります。
貴:いいだろう。名前は？
エ:あ、ありがとうございます！！名前は紫です。紫とかいてゆかり、です。
貴:紫、、、。わかった、出来るだけ早く調べておいてやる。話は終わりか。
エ:はい！！ありがとうございます！！！
貴:構わん、勝手なことをされるよりかは随分とマシだ。賢い犬は嫌いじゃない。
じゃあな。と食堂を出れば何故か後ろを新緑がついてくる。なんなんだ
貴:なんだ。
ゾ:部屋までついていこうと思いまして！！
貴:別に不必要だ。
ゾ:まぁまぁw！！
貴:戻れ。
ゾ:嫌。
あまりにはっきりと拒否されたからか、少し驚いて足を止めて顔を見ればニコニコと笑う新緑
はぁ、とため息を吐き捨て「勝手にしろ」と放置すれば嬉しそうについてくる
まさしく犬だな、と少し思った
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 771人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「男主」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
名無していう名前の名無し - 77話の なんなんだこいつは本当にこいつはジジイか で少し笑ってしまいました（笑）てか、しれっと『セバスがおかしいのは前から』ってdisられてるｯｩ⁉︎← （嫌なコメントであれば消してください。） (8月15日 11時) (
レス) @page32 id: cfc3f2d0fe (このIDを非表示/違反報告)
トコハ(プロフ) - えーっと81話の「範囲が広く強力だ」が「協力」になってます^_^;それと完結おめでとうございます！！面白かったです (2021年9月16日 0時) (レス) id: d000e7e9d5 (このIDを非表示/違反報告)
しの - あら…体調大丈夫ですか、？お体に気をつけて… (2021年8月1日 19時) (レス) id: d2dd850425 (このIDを非表示/違反報告)
トコハ(プロフ) - 主人公、案外…愉快犯だなwww (2021年7月25日 22時) (レス) id: d000e7e9d5 (このIDを非表示/違反報告)
かに(プロフ) - とにかく最高です！この主人公とみんなの距離感がとても好きです！応援してます！！ (2021年7月25日 20時) (レス) id: f85de546f7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：地縛霊
| 作者ホームページ：
作成日時：2021年7月18日 14時
