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貴方side
10月14日、チーノとの外交はこちらの圧倒的勝利といってもいいほど順調に進み終わった
まぁ俺が幾分か根回ししまくったのもあるけど、チーノの口の上手さには正直寒気がした
謙る相手には謙るがそうでない相手には高圧的に対応する。その使い分けがうまい奴だ
裏世界でも充分やっていけそうだけど、臆病すぎて信用築けなさそうでもある
やっぱ軍人が向いてんなこいつには
外交中少し気になったのは明らか相手の様子がずっとおかしかったこと
何かあるのだろうかと二人して警戒してたけど、なんてこともなく終わった
俺は何してたか予想はつくけどそれは予告によるものだから明言できない
帰りの馬車の中、チーノが書類を書くのを放棄して眠ってしまったので代わりに書きながら考える
チーノって俺のことどう思ってんだろ。仲間ってのわかってんだけど
正直自害するほどじゃなさそうな気もする
鬱とは実はそれなりに関わりがあった。フリーのとき潜入先にくっついてきたのが鬱だったりしたし
そのせいで要らぬカバーさせられたり世話焼かされたりしたわけだけど
それがあって付き合いはチーノより断然多い。だからあぁなってしまったのもちょっとわかる
でもチーノはどうだろうか
仲はいい方だと思う。一緒にいたずらしたり、潜入したりもしたことあるし
でも俺を追いかけるなんてことはしなさそうだ。俺としてはそっちのがいいってかそうであれって感じ
今回はあんなの見なくていいはずだ
ガタガタと揺れる馬車の中、おとなしくできない心臓を落ち着かせるために深呼吸ばかりしていた
基地についたらいつも通り、報告書をオスマンに渡して後よろしく〜、と食事に走る
夕食を食ったらいつも通りシャワーを浴びてお着替えをして荷物を整理する
今回は顔面マスクを使ったからメイクとか落とさなくていいのがすごく楽だ
堅っ苦しい服はいつになっても苦手だけどな
不意に整理していた荷物からチーノに渡されていた録音機を見つけて返し忘れていたのを思い出した
そうして俺は部屋を出る
パタパタと小走りでチーノの所へ向かっていく。一歩一歩進むたびになんだか嫌な予感がする
割と当たりやすい俺の勘が小さく警報を鳴らしている気がして少し本気で走ったら
火薬庫にすっと入っていくチーノが見えて、大急ぎで中に入ったら
虚な瞳をして片手にはライターを持ったチーノがポツンと火薬庫の真ん中に立ってた
あぁ、間に合ってよかった
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ゆき - 本当にこのシリーズめっちゃ最高です。作者本当に天才!! (12月25日 16時) (
レス) @page25 id: 3fb3742587 (このIDを非表示/違反報告)
あくののの - 一気見しました。最後で涙が…、久しぶりにこんな泣きました。涙腺崩壊しまくりです、！()ほんっっとに素敵な小説を書いてくださってありがとうございます！！神作品です…！！ (11月28日 20時) (レス) @page25 id: 514da34b34 (このIDを非表示/違反報告)
くろねこ - あっ目からなみだが…(´；ω；｀)ﾌﾞﾜｯ (11月22日 18時) (レス) @page25 id: 867516ea99 (このIDを非表示/違反報告)
名無していう名前の名無し - 一気見しました。なんか、目から汗が止まらん。これだけ伝えます。好きでぇぇぇぇぇすす！！！！うわぃぁぁぁぁぁ、なんでここの作者は天才なんですがぁぁぁぁぁ‼︎←逆ギレ ⚠️嫌なコメントでしたら消してください。⚠️ (8月7日 0時) (レス) @page26 id: cfc3f2d0fe (このIDを非表示/違反報告)
センラ - 人狼くんの方もこっちも涙が止まらない、いつも僕は小説を演じるから余計に止まらない、でも、神作品をありがとうございます。 (8月2日 0時) (レス) @page26 id: 304b99e4d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：地縛霊
| 作者ホームページ：
作成日時：2021年6月27日 16時
