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貴方side
夢を忘れるようにぐーッと伸びをして、ベットから降りてフラフラと勝手に医務室を出る
どこに行こうとか、あんまり考えてなくて
気がついたら屋上にやってきていた
もうすっかり秋になった。一つの世界にここまで長いこといるのは初めてだ
死んで生き返ってまた死んで。何度も何度も繰り返しているのに、諦めようとしない
厄介なことになったという感覚はあった
当たってほしくない予想が当たってそうで困る
まだ確信できることじゃない。でも、確信できていないだけかもしれない
フェンスを超えてその向こうのせっまいスペースに腰を下ろして足は空中に
長い俺の髪が風に流される。この髪もそろそろ切らないといけないかもなぁ、なんて
思いはするけど、実はあまり短髪が好きではない。だからどうせすくくらいなのだろう
風が気持ちいい
やや肌寒い冷たい風を受けて瞼をおろせば沢山の世界の終わりが見える
終わったのは俺の世界だけだけど
どの世界の終わりも幸せだった。不満なんかどこにもない、ほんとに幸せだった
辛い気持ちを抱えたまま終わったとしても、幸せであったことに間違いはない
死に際だけは
みんなが俺を見てくれる
歪んだ喜びだということはよくわかっているけど、最後の最後に愛されていたと自覚できるのはいいことだ
少し未練はあっても
充分生きたと言えた
さよならもありがとうも、何も言えないことも多いけど、いつも心の底から大好きだと叫んでいた
例え敵という立場であったとしても、本気でぶつかっていけるのは楽しかった
ちょっとの刺激と向けられる殺意にゾクゾクする。俺もやっぱ戦争屋なんだなぁって思う
ふふっとちょっと笑ったら、不意に後ろから気配を感じて振り向く
そこには真っ赤なマフラーを揺らして早足で俺の所に向かってきているトントンがいた
貴:あーあ、怖いのにバレちゃったなぁwww
ト:怒ってんのはわかってんねんな。
貴:うん。でもこれだけ言わせて？別に突然落ちて死んだりしないって。
ト:それはわからんやろ。
貴:大丈夫だって、過保護はよくないぞ〜。
んー、と伸びをして笑いながら言ってやったら、トントンは苦笑して頭を掻く
ト:病み上がりなんやから気遣うんは当たり前やろ。
貴:気遣ってくれんのは嬉しいけど、俺だって一人でのんびりしたいこともあるよ。
ト:それはええけど声くらいかけていけや。
貴:はぁいw
笑う俺にトントンはまた苦笑する
心労すごいなほんと
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ゆき - 本当にこのシリーズめっちゃ最高です。作者本当に天才!! (12月25日 16時) (
レス) @page25 id: 3fb3742587 (このIDを非表示/違反報告)
あくののの - 一気見しました。最後で涙が…、久しぶりにこんな泣きました。涙腺崩壊しまくりです、！()ほんっっとに素敵な小説を書いてくださってありがとうございます！！神作品です…！！ (11月28日 20時) (レス) @page25 id: 514da34b34 (このIDを非表示/違反報告)
くろねこ - あっ目からなみだが…(´；ω；｀)ﾌﾞﾜｯ (11月22日 18時) (レス) @page25 id: 867516ea99 (このIDを非表示/違反報告)
名無していう名前の名無し - 一気見しました。なんか、目から汗が止まらん。これだけ伝えます。好きでぇぇぇぇぇすす！！！！うわぃぁぁぁぁぁ、なんでここの作者は天才なんですがぁぁぁぁぁ‼︎←逆ギレ ⚠️嫌なコメントでしたら消してください。⚠️ (8月7日 0時) (レス) @page26 id: cfc3f2d0fe (このIDを非表示/違反報告)
センラ - 人狼くんの方もこっちも涙が止まらない、いつも僕は小説を演じるから余計に止まらない、でも、神作品をありがとうございます。 (8月2日 0時) (レス) @page26 id: 304b99e4d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：地縛霊
| 作者ホームページ：
作成日時：2021年6月27日 16時
