…134… ページ44
貴方side
青い瞳に込められた想いは優しいものだった。決して相手を貶してない
馬鹿にしてるわけでもない、格下としてみているわけでも、救ってあげなきゃいけない
そんな弱い存在としては見ていない
俺はそんな目がとっても気に入った
貴:ここは、小官の家です。優しい家族が沢山いる、帰るべき場所です。
G:！ふふ、そうですか。それを聞けてとても安心しました。我が国の外交官が無礼を働いたようで
その一件については、申し訳ない。国を思ってのことですので、どうか平にご容赦を。
グ:その件に関しては先程の件でもう済んだことですよ、グレッグ殿。
G:いやはや、寛大な御心をお持ちで、、、ありがとうございます。
A様、貴方様は人狼の中ではかなり高貴な血筋に当たるお方です。もしかすると
貴方様を頼り、逃げてくる者が出るかも知れません。その場合はこちらにご連絡ください。
こちらで保護させていただきます。私どもは、同族のために存在しておりますので。
ニコニコと微笑むその顔に敵意はない、それに嘘をついているようにも見えない
そしてこの人は俺よりずっと格下だ
それが何故か本能的にわかった
貴:小官は血筋については自分でもよくわかっておりません。そんなに良い血筋なのですか？
G:えぇ、もちろん。血筋の良さとは魔力の多さと質に影響します。その本能にも。
貴:本能、ですか。
G:はい。純血種は代々、人間との共存を重んじる者達ばかりだと言われております。
それ故、今ではほぼ絶滅状態であり生き残っている者は皆孤児として育てられたとの噂です。
血筋さえわからなければ、見つからず静かに暮らせると親は考えたのでしょう。それは間違いなく英断です。
貴:なるほど、捨てられたんじゃなかったんですね。
俺のこの言葉に総統様はガバッと立ち上がって俺の両肩を掴んで言った
G:それは違います！！きっと、きっと身を割く思いで手放されたのです、、、。結果貴方は今幸せだ。そうでしょう？
貴:はい。失言でした、すみません。
G:いえ、私も失礼な事を、、、申し訳ありません。一目貴方を見れて安心しました。
我々軍は人狼にとって良い軍なのですね。ウォルフ国は我々国とは争う気はありません。
どうか仲良くしていただければと思います。
ふわりと微笑みグルッペン総統閣下に手を差し出した総統様の目は終始優しげで
閣下はちょっとびっくりした様子を見せながら、差し出された手を握った
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 821人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「男主」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
パンプキン星人(プロフ) - 面白過ぎて口角上がりっぱなしです。ありがとうございます (2022年6月18日 20時) (
レス) @page46 id: 44faf6bb90 (このIDを非表示/違反報告)
腐れ人 - 続き楽しみにしています、倒れない程度に更新がんばってください (2021年5月30日 14時) (レス) id: 893a96740c (このIDを非表示/違反報告)
愛月咲良(プロフ) - …120…の夢主が言った大量の擬音語の所でさんさわとはなんでしょうか…？ (2021年5月25日 21時) (レス) id: 4a6d894003 (このIDを非表示/違反報告)
紫音 - もしかして純血なのでは…？夢主さんは (2021年5月25日 19時) (レス) id: c06f6fba38 (このIDを非表示/違反報告)
愛月咲良(プロフ) - 良かった…！！夢主君が普通に受けいれられている…！！ (2021年5月24日 21時) (レス) id: 4a6d894003 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：地縛霊
| 作者ホームページ：
作成日時：2021年5月23日 11時
