ー21ー ページ23
貴方side
基本俺の仕事は店番で、薬を渡したり調合したりするのはおばあちゃんの仕事
毎日お客さんくるけどそんなに多いわけじゃない。おかしな人が来るわけじゃないし
変な雰囲気の人が来たこともない。ここはとても良いところだ。でも多分長居はできない
俺は一つの場所に長くいられない。安定した場所についても、最終的には碌なことになんなくて
長くいられて3ヶ月
それ以上はおばあちゃんが危ない
三ヶ月なんかあっという間だ、自分一人で生きていけるようになる必要がある
店を開く事を考えた事はある。でも店開くための場所がそもそも見つかんないし
見つかったとしても何故か裏の連中が集まってきちゃって摘発されそうになるし
短い人生の中で、こんなに色んな職業やって色んな所転々としなきゃいけないのなんか
神が大爆笑してるというより
邪神のお気に入りにでもなった気分だ
虚しくなってても仕方ないから、日々仕事をこなしてて今日も夜まで働いて店じまいの手伝いをした
貴:おばあちゃん、鍵ちゃんと閉めてくださいね。
「あらあら、わかってるわよ〜。
貴:じゃ。またね、おばあちゃん。
「えぇ、また明日ねぇ。Aちゃんも、帰り道気をつけてねぇ。
貴:ふふwはい！！
「あ、帰りにお花、持って帰ってちょうだいねぇ。
貴:お花？
そう問いかけたらおばあちゃんはニコニコ優しく笑顔を浮かべたまま、綺麗な青い薔薇をくれた
庭に咲いてて、前に綺麗ですねって言った事があるからだってすぐわかった
満面の笑みで受け取って、改めて別れの言葉を言って店を出た
そして今朝
いつも通り出勤して
お店の前にできた人だかりにぶわっと背筋が冷たくなるのを感じで走り寄った
でもお店の中が見えない、焦って浅くなる呼吸にも気が付かないまま
誰かの音を鼓膜が拾った
「 強盗殺人だってさ、ここのおばあちゃんいい人だったのに 」
プツンと何かが切れた音がした。あぁ、これだから長居すべきじゃなかったのに
さっさと転職してりゃよかったのに
唐突に何もかもが許せなくなった。感情の整理が追いつかないまま帰宅して
冷静じゃない思考の中でおばあちゃんの敵討ちだけが浮かんできた
俺一般人だから
突き止めるのは至難の技だ
でも、どんなプロも元はただの一般人だ。知識があって経験があるからプロを名乗ってる
という事は
一般人でも知識と経験があれば突き止める事はできる
任せておばあちゃん
敵はとるから
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 938人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「男主」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
毎日たこ焼き - 更新おめでとぉぉぉぉ！夢主くんを横抱きにしてる奴…誰だろ…てか俺も夢主くん横抱きにしt((殴 (2021年11月25日 21時) (
レス) id: d89fb8bcc6 (このIDを非表示/違反報告)
くらげの死骸 - 久しぶりに拝見させていただきましたが、相変わらずの面白さで安心しました。これからも頑張って下さい！ (2021年11月25日 17時) (レス) @page47 id: a25aa3ce17 (このIDを非表示/違反報告)
HUMIZUKI・文月(プロフ) - 言葉のチョイスがwwwおもろすぎるやろwww夢主、ご愁傷様www (2021年11月24日 1時) (レス) @page46 id: 8a579975ea (このIDを非表示/違反報告)
ロクロ - すきなんだなああああああああああ (2021年11月23日 19時) (レス) @page46 id: 315f44b475 (このIDを非表示/違反報告)
はるまき - あっ更新されてる！夢主くんナイスヒット！応援してます！ (2021年11月22日 21時) (レス) @page46 id: a78d8f435d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：地縛霊
| 作者ホームページ：
作成日時：2021年9月26日 13時
