第22話 ページ24
貴方side
午後三時過ぎ
一人静かに部屋で紅茶を飲み休憩を取っていれば、セバスがケーキを持って部屋を訪れた
貴:わざわざ買ってきたのか？
「奴らがケーキを欲しがりましてね。褒美は与えておくべきかと思いまして買いに行ったのですが。
旦那様にも、という事で私が選んで参りました。因みに店は元外交官の男が指定した店です。
貴:俺にもだと？今更なんだか気色が悪いな。なにを企んでいるんだ？
「お言葉ですが旦那様。奴らは企んでいる。というよりかは、主人を案じているように思えましたな。
貴:案じている、だと？
「えぇ、この所顔は見せない、口を開けば忙しい。顔を見せたと思えば隈があるのですからね。
貴:なるほど、目的を達成する前に死なれては困る。ということか。
「、、、まぁ、そのうちわかるでしょう。
そう言いつつどこか呆れたような顔をするセバス。なんなんだ。と思いはしたがまぁいい
勿体ないからケーキは食うか、と受け取る。ケーキは苺のショートケーキだった
甘いものは嫌いではないのだが、滅多に口にしない。ケーキを食べるのも久しぶりだ
なんの躊躇いもなく口に運べば程よく甘酸っぱい苺の味がして、おいしいと思う
そこらのケーキ屋よりかは良いもののようだ。さすが元外交官なだけあって店選びは良いようだ
「そう言えば、いつお二人をお招きになるので？
貴:そろそろクリスマスの時期だからパーティーを開く所が出てくるだろう。必然と護衛も必要となる。
それを言い訳に呼ぼうかとは考えているが、、、二人とも立場がある故に多忙だろう。つまりは未定だ。
「おやそうですか。では、明明後日のM国主催の魔法石アクセサリーの展覧会には誰を護衛につけるおつもりで？
貴:、、、明明後日？展覧会は来週じゃなかったか？
「いいえ、明明後日です。
セバスに言われ机の上を漁ると資料が出てきた。日付はたしかに明明後日だ
どうやら忙しさで日付が感覚がバカになってしまっていたらしい
貴:あー、、、アラルド帝国軍に連絡しいつもの二個中隊を借りる。奴らはまだ信用できんからな。
「了解致しました。では私はおもてなしの準備をしておきます。
貴:あぁ、準備は今日中に終わらせておけ。どうせすぐ来るのだろうからな。
「了解致しました。
パタン、とセバスが出て行ったのを確認してからそっと机の上に置いてある仕事用の固定電話の受話器をあげた
奴と話すのはいつでもストレスだが
こればかりは仕方ないことだ
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愛月咲良(プロフ) - スマホ没収されてる間にこんなに更新されててとても嬉しいですありがとうございます続編行くの早いですね！おめでとうございます(*ﾟ▽ﾟﾉﾉﾞ☆ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ (2021年7月18日 19時) (
レス) id: 4a6d894003 (このIDを非表示/違反報告)
宇琉夜ハル(プロフ) - 27話で貴:となってますよ！ (2021年7月13日 19時) (レス) id: c64b9591b6 (このIDを非表示/違反報告)
レイモ - 和紙さん本当にすごいですね､､､新作有難うございます！更新のしすぎで体調など崩さないようにしてください！毎日和紙さんの作品見返しています！神作品をこれからも作り続けてください！応援しています！ (2021年7月4日 23時) (レス) id: 2eb1ed3a12 (このIDを非表示/違反報告)
黒狐の八尾狐(プロフ) - 新作ありがとうございます…今回も発想が素晴らしい…想像の斜め上以上でした…(？)体調に気をつけつつ無理しない程度で頑張ってください！応援してます！ (2021年7月4日 19時) (レス) id: 87bbf51bed (このIDを非表示/違反報告)
あほ - 神作品を見つけてしまった...よくやったワイ！ (2021年7月4日 18時) (レス) id: 7787f6d795 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：地縛霊
| 作者ホームページ：
作成日時：2021年7月4日 11時
