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貴方side
この前おじいちゃんに言われたの
『愚かな人間と我々精霊は違う。人間は精霊の上には決して立てぬものであり、逆もまた然り』
『人間と平等に何ぞはなれん。幾千幾万の日々が流れようと決して平等にはならん』
『人間はいつか死ぬ。万年生きる精霊と持って百年の人間とは、決して』
『故に、精霊は人間の前に立つと我儘になる。失いたくない想いが生まれる』
『精霊の我儘で、人間を振り回してはいけない。それだけは覚えておきなさい』
諭すように言われたその言葉は、深く深く僕の心に突き刺さった
ずっとずっと、そばにいたいと願う僕のこの想いは人間からしたら迷惑な我儘なんだって
気がついちゃったから
だから、必要以上にこの姿でみんなに合わないようにしようって思ったの
ごめんねごめんねって心の中で呟いて、僕はひとらんらんに掴まれていた左手をするりと抜いた
後ろを向けた僕を追うことは、足を怪我して動けない二人にはできない
階段を降りる前に二人に向かって頭を下げて、三階に戻って鷹になり窓から飛び出した
木に止まって軍の人達が二人を助けに来たのを確認してから森に帰ってきた
二人を助けられてよかったはずなのに、なんでかな、ちょっと涙が出るの
森の中を歩き回って、光すら入ってこない森林を抜けて、いつのまにか湖にきていた
ポッカリと湖の上にだけ木の葉っぱが伸びてこないの、本当に不思議
この前の雨ですこし水が増えたかな？って考えてたけどそんなことなかった
すっと水の上に足を出して、水の上を波紋を作りながら歩き出す
人間は水の上を歩いたりできないんだ。これは僕が精霊だから出来ること
精霊ってなんだろ
歩いても走っても苦しくない、遠くまでよく見えるし、どこに行っても怒られない
人を殺しても、僕を裁く法はない
この戦乱の世で僕の力は周りにどんな悪影響を及ぼすのだろう
精霊に友達はいない。必要ないから
でも、中途半端な僕は人間の心を宿していて、寂しいと言う感情がある
あの青空を自由に飛ぶ翼があるのに、あの青空を共に飛ぶ友達がいない
僕、やっぱり我儘だ
友達が欲しい。手を繋いで一緒にお出かけしたり、涼しい風を浴びてただ雑談したりしてみたい
でもそれをすると、何かしらの悪影響を周りに及ぼす事になる
おじいちゃんの言ったこと、ほんとだった
貴:僕、すっごく我儘だ。
涙が出ちゃうのは
自分が嫌いになっちゃったからかな
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しおりん(プロフ) - 可愛い…(ｶﾜｲｲ) (2020年9月27日 0時) (
レス) id: 527cd6ca75 (このIDを非表示/違反報告)
すやや - はげっ！はげてるwwwwwwwww！外交官っ！恥ずかしいっ！やばいってもーっ！ (2020年9月24日 17時) (レス) id: 392bac1abb (このIDを非表示/違反報告)
47 - 大鷹くんほんとまじかわいい。なんで！？ (2020年9月22日 22時) (レス) id: 08487fa41c (このIDを非表示/違反報告)
しおりん(プロフ) - ﾕﾒﾇｼｸﾝﾊ､ﾅﾆｸｯｷｰﾀﾍﾞﾃﾙﾉ? (2020年9月22日 0時) (レス) id: 527cd6ca75 (このIDを非表示/違反報告)
すやや - やばいぃい！みんな優しぃい！人工呼吸しなくてももとからあんまり息してないってそれは大丈夫なのか…応援してます！今半泣き… (2020年9月19日 11時) (レス) id: 392bac1abb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：地縛霊
| 作者ホームページ：
作成日時：2020年9月6日 21時
