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貴方side
目が覚めたのは冷たい布が額に乗ったような、そんな感覚がしたからだった
視界に映ったのは心配そうに眉を顰めて俺を見るロイの顔で、瞬発的にため息を吐いた
ついで声を出す
貴:なんでいる。
L:心配で、、、ごめん。
貴:五年放置してても生きてたんだ、こんな事で死ぬわけないだろ。、、、わかったら帰れ。
L:、、A、、、体、、悪いのか？前より、、ずっとしんどそうだ。
貴:、、帰れって言ったのが聞こえなかったのか。お前はもう家を出たんだ、俺に構うな。
そう言うが早いか、俺は俺の手を握っていたロイの手を振り解いた
するとそばで寝ていたアルファとベータが起き出してきて、吠えるわけでもなく
ロイの服を甘噛みして引っ張って部屋の外に連れ出した。その間にも俺は咳を繰り返す
身体が悪いのか？だって？悪いよ、ずっと前から。もうそんなに長くない
治療を受けたりしてないし、薬はリョウハから買った物だけを服用している
リョウハも腕のいい医師だけど、俺のこの身体にあった薬を作るのは一人では容易ではないらしい
謎に毎度毎度頑張っているようだが、正直俺は長生きする気はない
出来るだけ早く死んで
出来るだけ早くこの屋敷と山を
あの三人にくれてやろうと思ってる
あの三人は俺よりずっと長生きする。早死にする俺が残してやれるのは屋敷と山ぐらい
この屋敷は、三人の実家のようなものだ。幼い頃、一緒にここで暮らした
だからといって、俺のためとか言って今帰って来させるわけにはいかない
俺はあいつらを縛りたくない。俺の看病なんかで、やりたい事を失っては欲しくない
だから
貴:帰れ。俺が死ぬまで、二度と来るな。
そう言って、お前らを追い返すんだ
二人は玄関まで追い出しに来た俺を何故か泣きそうな顔をしながら見て、黙って出て行った
後の三人も、二人の後を追って出て行った。あぁ、今日もこれから雨が降る
この雨は一週間はあがらないだろう
ちなみに俺の熱も一週間は引かなさそうだ
五人を追い出して部屋に戻ってきた途端にだるくて動けなくなった身体を布団に投げてため息を吐く
この身体は欠陥だらけだ。街には降りたくても降りられない。だって肺がやられすぎて
街ではろくに息ができないから。山を降りた先は空気が汚れすぎてる
前世はこんな事なかったけど、これもお国のためと人を手にかけてきた者への罰だろう
そう思うと全部諦めて穏やかになれた
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雨狐(プロフ) - 大丈夫です！お身体大事にして下さってありがとうございます！！！！ (2022年9月28日 17時) (
レス) @page14 id: 03cb1ed386 (このIDを非表示/違反報告)
ひみず - 体調がすぐれないときってすごく辛いですよね…そんでもって仕事とか忙しいと思うので気長に待ちます！お身体に気をつけて過ごしてください！…よし、過去作読みに行くぞ〜((( (2022年9月26日 23時) (レス) @page14 id: cf97838499 (このIDを非表示/違反報告)
flower(プロフ) - お知らせしてくださってありがとうございます。いくらでも待ち続けますのでゆっくり体を休めてください…和紙さんのお話大好きです！過去作見ながら待ってますm(*_ _)m (2022年9月26日 18時) (レス) id: 7fbdbdddf5 (このIDを非表示/違反報告)
しきれさん(プロフ) - いつも楽しいお話有難うございます！お体に気をつけてください( >_< )いつまでも待ってます！ (2022年9月26日 16時) (レス) @page14 id: bb34574bf7 (このIDを非表示/違反報告)
U - お大事にヾ(´｡••｡`)ﾉ (2022年9月26日 16時) (レス) id: e026feee7e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：地縛霊
| 作者ホームページ：
作成日時：2022年7月31日 13時
