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貴方side
ある日、栞さんに頼まれてお使いに街に降りて来たら、どこからか悲鳴が上がった
驚いて声がした方に走ったら、血塗れの剣を持った集団がいて
街は悲鳴の渦に飲み込まれる
さっきまで呼び込みのために声を張り上げていた出店の人達が次々と斬られて行く
平和な世界は一瞬で地獄になった
噴水の広場で遊んでいた子供達に向かって走っていって、みんなに家に帰るように言いつつ背後に迫っていた男を殴り飛ばす
ぶっ飛んで行った男の落とした剣を拾い上げてへし折ってやれば集団が僕をみた
なんだか嫌な予感がしたから全力ダッシュで逃げてしたら5人ぐらい追いかけて来た
よく見たら銃を持ってて、走りながらこっちに銃口を向けてくるものだから
慌てて防御壁を魔法で作って銃弾を止める
そしたら相手がひどく驚いたのがわかったから、隙あり!と全力でぶん殴ったら
なんか嫌な音がなった
痛そう
でも人を斬ったんだから、自分がやられる覚悟くらいできてるよね
追いかけて来ていた五人を全力でぶん殴っていたら、一瞬日が瞬いた
ん?って思って顔をあげたら、飛行機が頭上の空を通り過ぎて
大量の爆弾が降って来た
空爆だ
そう理解すると同時に、地面にぶつかって爆風を撒き散らしクレーターを作る雨が降りそそぐ
戦争が始まったんだ、って頭のどこかで思った
街のサイレンが鳴り響く。さっきより大勢の人々の悲鳴があちこちからあがる
慌てて森に帰ったら、森はいつも通り静かだったけど、なんだか落ち着かない
おじいちゃんのところにいったら、おじいちゃんが僕に向かって言った
「戦争が起きる。いいか、A。この森にこの国の者以外が入ってくれば、森はそやつを殺すじゃろう。
貴:この国の人なら大丈夫なの?
「森はこの国の人間を守っても来た。この森を生きて通れるのは、この国の人間くらいじゃ。
貴:僕は、何したらいい?
「森を守れ。お前は森に強くは縛られておらん、故に戦場に出ることもできる。
貴:戦場に、出る。それって軍のみんなと一緒にってこと?
「そうじゃのぉ、、まぁそうなるが。好きにするといい。お前は自由なのだから。
おじいちゃんの枝がいつもみたいに優しく僕の頭を撫でてくれる
森を守るために動くのが僕
森から動けないおじいちゃん達を守るのが、僕の仕事なんだもんね
なら、僕は戦場に行く
軍のみんなも守りたいからね!
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優雅矢雫(プロフ) - 可愛すぎちょー好き! (2020年12月27日 0時) (レス) id: 6140c46fdc (このIDを非表示/違反報告)
腐女子だよ、偏見の目で見るんじゃねぇ - 更新お疲れさまです、ありがとうございます (2020年8月30日 23時) (レス) id: a8834356f6 (このIDを非表示/違反報告)
ルーナ(プロフ) - 主人公くんいい子…可愛い…はっ!これは…神では…?好きです(唐突な告白) (2020年8月30日 1時) (レス) id: f3c1e985f9 (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - 連続で申し訳ないです。30のずこここここ…の下り笑いました!シリアスになるのか…と思った矢先の笑いありがとうございます! (2020年8月27日 22時) (レス) id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - 思ってたのにな、の終わりでもういい意味での鳥肌ぶわぁってなりました。凄い好きです! (2020年8月26日 3時) (レス) id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:地縛霊 | 作者ホームページ:
作成日時:2020年8月11日 23時