【wrwrd!】我々さんと大鷹さん【男主】

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貴方side

突然窓から入ってきた僕をみてひどく驚いた顔をして目を2、3度瞬かせる男の人


の、手にあった万年筆を咥えて外に出る


？:はぁ！？！？ちょっと！？


窓から身体を乗り出して慌てて僕に向かって手を伸ばす男の人を尻目に近くの木に止まる


すると男の人は急ぎ足でどこかに行ったかと思ったらどこかから走ってきたから


それを確認して出来るだけ低く飛びつつ、置いてきた軍人さんのところまでついてきてるのを確認しつつ飛んで


到着して木に寄りかかっている軍人さんをみて、男の人は大慌てで近寄ってきた


？:ゾム！？え、どう言うこと！？大丈夫か、ゾムニキ！！しっかりするめう！！


へー、この人ゾムって言うんだ。なーんて思いながら男の人の胸ポケットに万年筆をお返しする


するとそんな俺をみて男の人はすごくびっくりした顔をしながら言った


？:もしかして、知らせに来てくれたん？？

貴:ピーィ！！！


そうだぞ！！感謝しろー！と言うつもりで返事したら突然わしゃわしゃと撫でられてびっくりする


？:天才めう！！ありがとぉな！！

貴:ぴ、ピィ(わ、わかったから)！！


あまりにもわしゃわしゃと撫でてくるから、どうにもくすぐったくって


その場でバサッと飛び上がって、さっさと飛んで帰ってきちゃった


初めて人に触れられた


あったかかった。甘い匂いがして、本の匂いもした、あの人、偉い人だったのかな


なんて色々考えたけど、正直僕にはわからないことだからと割り切ってもう眠ることにする


明日、お見舞い行こう


手当てだってちゃんとしたし、湖の水だって飲ませたんだから流石に死んだとかないと思うけど


え、死なないよね？


軍人さんって言ったら、やっぱりこう、すごくつよいイメージあるし


大丈夫だよね？


なんだか心配になって眠れなくなってきちゃったので、気分転換に飛んでたら


あのゾムとかいう軍人さんを見つけた場所に、USBメモリが落ちているのを見つけた


人間に変化して手にとって見てみる


なんだか少し壊れてしまっているような気もするけど、多分大事なものだよね


なら明日持ってってやろう！！

僕、優しいからね！！


それにこれを探して沢山の人が来る、なんてことになったら大変だし


取り敢えず、と巣として使っている誰も使っていない物置古屋に持って帰って置いた


そして朝まで眠って、起きたら近くの花畑から花を少し摘んで花とUSBメモリを咥えて軍へ向かった


はじめてのお見舞いだー！！

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