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貴方side
しっかりしろー、なんて言ってみるが虚しくなるだけだったのでやめた
相手は俺を本気で消しに来ている。のであれば、俺も抵抗しないとな
貴:今度は、俺の番な！！
地面を蹴って、相手の動きや呼吸に合わせて音を消し、死角に潜り込む
暗殺者ギルドに所属してるんだから、それらしく動こうと思う
俺を見失ったらしい男がキョロキョロと辺りを見渡す、俺は後ろにいるのにな
貴:こっちだ
そう声をかけたと同時に思い切り顔面に拳を叩き込んでやったら軽く飛んで壁に突っ込んだ
顔を殴った感触はなんとも言えない気持ち悪いものだった
うぇ、と小さくこぼして手をプラプラ振っていれば、男が起き上がる
瞳孔の開ききった目と目があって、はぁ、と小さくため息をつく
貴:結構重いのいれたつもりだったのにな、、、。
残念。やっぱり1発じゃ黙ってくれないかー、とまたため息をつく
貴:これ以上お前に構ってられない。夜になってアレに出てこられたら俺が困る。
サードからもらったフラッシュバンだって、こんなところで、自分のためなんかに使いたくない
そんなことを考えながら攻防を繰り返すが、日はどんどん暮れて行って
あっけなく日は消えてしまった
もうこうなったらダッシュで帰るしかない、と思ったところで男が消えた
そして感じる冷たい気配
貴:あー、、、手遅れ感すごいなー。
振り向けばそこは遮断機の前だった。見覚えのある踏切、そして向こう側には前と同じく彼がいる
貴:、、、グルッペン。
違う。そうわかっていても、何故だろう。お前の瞳を見てしまう
紅の瞳は、藍の瞳に変わっていて。燃え盛るようなその瞳に吸い込まれそうだ
あぁ、そっか、多分、あの男を含めた学生達は、この瞳に捕まったんだ
天才になりたい、その欲に、、、誰かに、自分のことをちゃんと見てほしい
そんな、願いの前に差し出された手を、掴んでしまったんだ
俺は、別に見てほしいなんて思ってない。ただ、あいつのことを、、、
あいつらのことを、助けられたらそれでいい
貴:お前は、、、なんなの。なんで俺の前に現れるんだよ。なんで、、、
なんで、どうして、その姿を、、、グルッペンの姿をしてるんだ。
俺の問いかけに、目の前のソレはニンマリと笑うだけで答えてくれない
どうしてグルッペンの姿をしているのか、俺には本当に、、、本当に、わからないんだよ
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ゆき - いい物語でした‼作者さんありがとうございます。 (1月4日 12時) (
レス) @page42 id: 3fb3742587 (このIDを非表示/違反報告)
ウィリー - 一気読みしました、すごくいい物語ですね…！！書いてくれてありがとうございます！！！！これはアニメ化してもいいのでは！？！？いつも応援しています！ (2022年9月2日 12時) (レス) id: 19daafe7ae (このIDを非表示/違反報告)
クロ - 作者様、、。こんないい物語つくってくれてありがとう、、、。ゴザイマス←敬語使い慣れてない人 (2021年12月20日 18時) (レス) @page43 id: f731cae52b (このIDを非表示/違反報告)
かに(プロフ) - 一気読みしちゃったんですけどとにかく最高です、、泣きました！他の作品も一気に読んでいて他の作品でも泣きました！応援してます！ (2021年7月31日 18時) (レス) id: f85de546f7 (このIDを非表示/違反報告)
闇雲玲華(プロフ) - 一気読みして主人公がやり直した回数数えてみたら思ったよりしてなくてすごってなってしまった (2021年2月28日 12時) (レス) id: 72af1bed3d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：地縛霊
| 作者ホームページ：
作成日時：2018年11月19日 23時
