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貴方side
彼の呼びかけを無視して私はその場を去った。彼は追いかけては来なかった
そのかわり、後ろからは絶叫によく似た泣き声が聞こえていた
約束は時に果たされないことがある。果たせない約束も、ある。
笑い合って、約束して。少し先の未来の約束が消え失せたのを、私は覚えている
懐中時計を、ドックタグのチェーンに通して首からさげる
時間はもうない。
レインには悪いけれど、彼にはいくつか嘘をついているんです
まず、彼が見張っている奴はスパイではありますが、私の目的の相手じゃない
さっきのは、先にそいつを始末しようとした結果の出来事だ
介入しない？そんなの無理に決まってる。そんなに軽く引きさがれるくらいの恨みなら
こんなとこまで来てない
でも、奴は任せる。と言ったのは本当ですよ？なんたって本命じゃありませんから
事を急いで全員始末しようだなんて、あれは本当に少し狂ってましたね
そこは感謝しないと
それに、私という亡霊の物語の終着点を書くのは彼であってますしね
彼こそが、私の終着点。
私がいたという証明と、皆さんを手助けできる実力者、そして彼の存在そのものが
私という未来を壊してくれる。
あぁ、こんなにうまく行くなんて。と自然と口から笑みがこぼれてしまう
なんて性格の悪いw
あれ？私ってこんなに性格悪かったですっけ？？これはあれだ！グルッペンのせいですね！
グルッペンの側にずっといたから、移ったんですねわかります。
貴:さて、物語の終わりを紡ぎましょう。
自室に戻ってきた。日記を机の上に置いて、私はゾムのナイフを持った
トントンのペンで私が覚えている未来の全てを日記の後ろに書き綴った
未来の軍服に着替えて、シャオロンのバッチを胸につけた
部屋の窓を開けて、外に出た。奴のいる場所はわかっていた
治りきっていない身体は、悲鳴を上げ続けていたけれど、それがなんだと歩き出した
あんな未来にはさせない
その意思だけが、私を恐ろしいまでに突き動かしている。今も、昔も。
何も変わらない
どれだけ幹部を助けても
どれだけ未来を変えても
あの未来だけは変わらなかった
奴を殺さなければ、これは終わらない。私がやらなければ、これは終わらない。
グルッペン
これが、貴方が俺に命じた最後の任務だろ？
『隣にいるからには死ぬ時は一緒だな！』
「YES、mineFührer。」
全ては貴方の為に
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くろねこ - 号泣案件(´；ω；｀)ｳｯ… (2月9日 0時) (
レス) @page28 id: 867516ea99 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - 最後の終わり方、めっちゃ感動しました。いい作品をありがとう！ (1月2日 19時) (レス) @page28 id: 3fb3742587 (このIDを非表示/違反報告)
りと - 号泣しました…。全ての話で泣いてたので身体の水分無くなりました…(割とガチ)実の所言うと、泣くのは分かりきってたので感動系の音楽聴きながら読んでたらタイミング良く盛り上がるのでそれで涙が溢れるっていう…でもあなた様の小説を最大限楽しませて貰いました (8月12日 2時) (レス) @page29 id: ffe5a6a019 (このIDを非表示/違反報告)
書籍姫(プロフ) - いつ見ても泣ける。泣きたい時はシルト・メーチさんの小説を読むのが私の習慣になっています。 (7月13日 18時) (レス) @page29 id: e3ea7725f8 (このIDを非表示/違反報告)
U - また見に来ました、久しぶりに泣けました。よくこんな素晴らしいものをかけると尊敬します。過去のもので申し訳ないです (7月4日 21時) (レス) @page29 id: 3d178da5c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：地縛霊
| 作者ホームページ：
作成日時：2018年8月16日 21時
