第6話 ページ8
貴方side
「泣かなくていい」
前世で、森の中で鳴いていた馬にかけた言葉をかけてやれば小さく鳴く馬
そうか、お前はまた同じ主人に仕えることを選んだんだな、きっとそれが一番賢いだろうさ
よしよしと撫でていれば隊長に「そのまま撫でててあげて」と言われ
ブラッシングが終わるまでずっと撫でていた
小屋を出て隊長と二人で来た道を戻っていく間、隊長が声をかけてきた
ひ:Aってなにかやってた？
貴:いえ、特には。
ひ:にしては綺麗なフォームだったけど、、、。
貴:ありがとうございます。
そして途切れる会話。正直馴れ馴れしくするつもりは毛頭ないため会話をするのは面倒だ
ひ:まぁ、うちに入ったからには悪いようには扱わないからさ、よろしくね。
貴:はい、ひとらんらん隊長。よろしくお願いいたします。
ペコリと頭を下げて敬礼をしたところで寮食堂の前までやってきたので隊長が鍵を開ける
ひ:ご飯は開けておけば料理人が作りにきてくれるから、、あと20分、食堂にいてもうろついててもいいよ。
貴:わかりました。
隊長が自室に戻っていくのを確認してから、食堂に入って調理場を覗いてみる
これといって変わったところはない
刃物類が入っているであろう棚に鍵穴があるのは普通のことだしな
机も普通、木でできた長机。どこか全体的に和風だと思うのは多分、隊長が極東出身だからだろう
食堂を出て自室に戻り、先ほどのことを日記にしたためていると、とんとんと扉が叩かれた
貴:はい。
と返事をしたのだが、向こうから返事がない。少し警戒気味に扉開ければそこには誰もおらず
かわりに俺が撫でていたミニ豚がいた
どうやら飼育小屋を抜け出て来てしまったようだ、さてはて、どうやって抜け出したのやら
貴:よく俺の部屋がわかったな、偉いぞ。そういえば豚は鼻がいいんだったな。おいで。
しゃがんで手を広げれば膝上に飛び乗ってきたので優しく抱きかかえて考える
隊長は部屋にいるだろうが、残念ながら隊長のいる部屋は軍の城の中にある
寮は全て城から少し出た場所にあるため、幹部に用があるなら城に入らねばならない
嗚呼面倒だ
椅子に座ってミニ豚をよしよししながら面倒くさがっていたら6時になってしまったので慌てて部屋を出る
ミニ豚を抱えたまま
食堂に行けばもう数人人がいて、どこか眠そうな瞳でこちらをみて顔を戻しまたこちらを見る
まぁ、、、そりゃ
新兵がミニ豚抱えてたら二度見するよな
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三千代(プロフ) - 今、読み返してますがこのシリーズほんとに好きです〜！！！震えが止まりません！ (2022年2月4日 17時) (
レス) @page48 id: 969193beea (このIDを非表示/違反報告)
フランドール(プロフ) - 次のパート待ってます！体に気をつけてくださいね。久しぶりに来たので、途中だった他の作品見てきます！ (2020年2月1日 20時) (レス) id: 8dc430943e (このIDを非表示/違反報告)
ミオ - お疲れ様です！作品好きです(突然の告白) ひとらん頭撫でるの好きやな... (2020年1月15日 18時) (レス) id: 4083773df2 (このIDを非表示/違反報告)
47 - え､､､好き。(小説の内容が) (2019年12月23日 22時) (レス) id: 08487fa41c (このIDを非表示/違反報告)
キーさん(プロフ) - 新作おめでとうございます。この作品も毎日更新されるのを気長に待っております。貴方様の作品は何時も次回が気になって夜しか眠れなくなりますね…。 (2019年12月17日 13時) (レス) id: 4dd6ec14bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：地縛霊
| 作者ホームページ：
作成日時：2019年12月1日 22時
