第42話 ページ44
貴方side
夕方頃、隊長がトン吉を連れてやってきた
ひ:よかった、起きたんだ。トン吉の夜泣きが酷くてさ、おっと、
トン吉が腕から飛び降りて俺の布団の端に着地したので落ちないように太ももの上あたりに乗っけた
貴:最近は我々と寝ていましたから、それが原因かもしれませんね。
秋:ごめんな、トン吉〜。お前は怪我してないか〜？？
「ぶひっ！！
秋瀬の所に行こうと飛び跳ねるので、持ち上げて軽く投げてやれば器用にキャッチし撫でる秋瀬
貴:明日から訓練参加、と言うことでいいんですか？
ひ:いや、明日から実戦。つまり戦争が始まるよ、うちに手を出して何もされないわけないじゃん。
にっこりと微笑み黒いオーラを出し始める隊長に秋瀬が質問をする
秋:偉く速いですね？元から目をつけてたんですか？
ひ:そ、でもあっちが動かない限りはこっちも動くつもりなかった。
貴:あれだけ盛大に動かれては軍としてもやり返さないわけにもいきませんしね。
ひ:まぁそう言うことだよね。二人も明日から戦場出ることになると思うからよろしく。
貴:了解しました。
秋:はい。
二人揃って返事をして、去っていく隊長の気配が完全に消えるまで無言
完全に消えたところで秋瀬が声をかけてきた
秋:実戦だって。俺めっちゃ楽しみなんだけどw
貴:命をかけた戦場だぞ。
ケラケラと笑う秋瀬にため息混じりに返せば、秋瀬は尚もケラケラと笑って言う
秋:だからだよ〜、俺スリルとか求めるタイプだし。それにほら、実戦ってミスったら自分のせいじゃん？
誰かを責めたって仕方ないわけじゃん。撃たれても自分のせい、死んでも自分のせい。
戦場ってある意味平等だよな〜、あそこじゃ上官も後輩も、等しく人間で、死ぬか生きるかだ。
手で拳銃の形を作って、自身の眉間に押し当て、秋瀬は尚もケラケラと笑って言う
秋:弱くて頭の回らないグズから死んでくんだ、俺らは悪くない。
なぁトン吉〜？とわからないだろうにトン吉の頭を撫で回す秋瀬に俺は言う
貴:そのグズにはなるなよ。
秋:なんないよ、俺だもん。
そう言い切った秋瀬からはどこか冷たいオーラがにじみ出ていて
なにやら変なスイッチが入ったな、と思った
多分、天井裏でコソコソしてるゾム隊長も同じことを思った事だろう
貴:では言葉を変えよう、やり過ぎないようにしろ。
秋:え、なにその戦闘狂に言うような言い方ww
貴:、、、。
秋:待って、戦闘狂ではない。
どの口が言うか
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 932人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「男主」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
三千代(プロフ) - 今、読み返してますがこのシリーズほんとに好きです〜！！！震えが止まりません！ (2022年2月4日 17時) (
レス) @page48 id: 969193beea (このIDを非表示/違反報告)
フランドール(プロフ) - 次のパート待ってます！体に気をつけてくださいね。久しぶりに来たので、途中だった他の作品見てきます！ (2020年2月1日 20時) (レス) id: 8dc430943e (このIDを非表示/違反報告)
ミオ - お疲れ様です！作品好きです(突然の告白) ひとらん頭撫でるの好きやな... (2020年1月15日 18時) (レス) id: 4083773df2 (このIDを非表示/違反報告)
47 - え､､､好き。(小説の内容が) (2019年12月23日 22時) (レス) id: 08487fa41c (このIDを非表示/違反報告)
キーさん(プロフ) - 新作おめでとうございます。この作品も毎日更新されるのを気長に待っております。貴方様の作品は何時も次回が気になって夜しか眠れなくなりますね…。 (2019年12月17日 13時) (レス) id: 4dd6ec14bf (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：地縛霊
| 作者ホームページ：
作成日時：2019年12月1日 22時
