第29話 ページ31
貴方side
翌朝、決まった時間に起きだし、部屋を出ると秋瀬も同タイミングで部屋を出てきた
腕の中にはトン吉がいる。トン吉はまだ眠たいようで、秋瀬の頭に乗るとまた寝た
秋:ランニングするんだろ？俺も行く〜。
貴:好きにしろ。
寮を出て要塞の周りを軽く走っていれば、唐突に後ろから声をかけられた
？:こんな朝早くから走り込みなんて、今年の新兵は元気やな〜。
振り向いた先にいたのはオスマン外交官様。うちの凄腕の外交官だ
なんでもどこを相手にしても負けは無いというのだから、まぁすごいのだろう
じっと我々を見る目には少しの興味と好奇心と疑いが見えた
貴:おはようございます、オスマン外交官様。
秋:おはようございます。
二人で揃って礼をすれば、クスクスと笑いながら「おはよ〜」と返事を返してきた
貴:外交官様はどうしてこのような時間に護衛もなしに要塞の外に？
オ:危ないって言いたいんやな？でも大丈夫。ちょっとした息抜きやし
この付近に侵入者やらなんやらがおらんのはロボロと大先生のお墨付きやから。
トントン、とインカムを叩いてそう言う外交官様を眺めながら思う
仲間からの情報をこんなにもあっさり、まるっと鵜呑み出来るものなのだなぁ、と
前世ではありえないことだった故に、どうも頭が疑ってしまう
よくないのはわかっているが、そういう反応を表に出さないだけで精一杯なのだ
秋:そういえば、今日は幹部様方も参加される訓練があるそうなのですが
オスマン外交官様はご参加なされるのですか？というか、聞いてます？
オ:え、そうなん？聞いてないめう〜！！俺は参加せぇへんかな。報告書作成あるし。
秋:そうなんですか！じゃあ気をつけてくださいね！
オ:何が？
秋:外の訓練室に、いつもは要塞にいるはずの幹部たちが何人も集まるんでしょう？
ニッコリ微笑んで、それ以上は言わない。言わずとも伝わるからだ
秋瀬の言葉に外交官様は目をパチパチと瞬かせるとふっと不敵に笑い
オ:せやなぁ、お言葉通り。気をつけさせてもらうわ。君達も頑張ってな〜ww
秋:はい、ありがとうございます。
貴:幹部様方には訓練室がぶっ飛ばない程度に暴れていただきたいものです。
オ:せやなwトントンの胃に穴が空いてまうしwんじゃ、怪我ないように〜。
そう言って笑顔で去っていく外交官様と分かれて、走りながら思った
さっさと胃に穴開ければいいのに
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 932人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「男主」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
三千代(プロフ) - 今、読み返してますがこのシリーズほんとに好きです〜！！！震えが止まりません！ (2022年2月4日 17時) (
レス) @page48 id: 969193beea (このIDを非表示/違反報告)
フランドール(プロフ) - 次のパート待ってます！体に気をつけてくださいね。久しぶりに来たので、途中だった他の作品見てきます！ (2020年2月1日 20時) (レス) id: 8dc430943e (このIDを非表示/違反報告)
ミオ - お疲れ様です！作品好きです(突然の告白) ひとらん頭撫でるの好きやな... (2020年1月15日 18時) (レス) id: 4083773df2 (このIDを非表示/違反報告)
47 - え､､､好き。(小説の内容が) (2019年12月23日 22時) (レス) id: 08487fa41c (このIDを非表示/違反報告)
キーさん(プロフ) - 新作おめでとうございます。この作品も毎日更新されるのを気長に待っております。貴方様の作品は何時も次回が気になって夜しか眠れなくなりますね…。 (2019年12月17日 13時) (レス) id: 4dd6ec14bf (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：地縛霊
| 作者ホームページ：
作成日時：2019年12月1日 22時
