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第28話 ページ30

貴方side

昔から俺は自身の感情に疎かった。大事なものをすり減らして生きてきた前世の癖が


もう何も縛るものなどないはずのこの身を縛り続けてしまっていて


そのせいで、何が大事だとか、そんなことが、何一つとして分からなくなっていた


じっと秋瀬を見つめる


なに?と首を傾げる秋瀬の頭の上にいたトン吉を奪って優しく撫でる


貴:お前も、多分大事だ。


俺の言葉にぶー!!と嬉しそうになくトン吉。愛らしいものだと思う


トン吉を頭の上に乗せて撫でくりまわしていたら、召集がかかったので小走りで集まる


ひ:お疲れ様。今日の訓練はここまで!明日はなんと幹部のみんなが集まってチーム戦してくれるから

うちの隊からも何人か出そうと思う。基本こっちで勝手に組むけど、志願してくれてもいいよ。


どうする?やる人いる?と隊長が声をかけるが、皆どうも顔色が優れない


まぁそうだろう


我々軍の幹部達といえば、集まればたちどころに乱闘が始まる内ゲバ集団


この前は武器が10分の1ぶっ飛んで大変だったとかなんとか聞いた


馬鹿らしい


そんな乱闘になんざ混ざりたくなどない、と無言でいたのだが


頭の上のチビが永遠にぶーぶーとなくので、隣で笑う秋瀬にそろそろ腹が立ってきた


貴:おい秋瀬、何を笑っている。

秋:いやいやw可愛らしい志願者がいるなーって思ってwwwA、志願する?


しない。と即答しようとしたのだが、どうにも前になっている隊長の目線が気になってしまう


ちらっと隊長の方を向けば、ニコニコととても楽しそうに微笑まれた


貴:、、、勝手に組まれるのでしょう?

ひ:そうだね。

貴:拒否権はあるのですか?

ひ:まずねぇな。

貴:、、、わかりました。


拒否権がないのなら仕方ない。幹部全員と相対するなど珍しいことだし


試合にならないと判断しらさっさと逃げてきて仕舞えばいいことだ


アイツが来るというなら話は別だが


まぁ、仕事に追われているアイツが来ることなどないだろうし、諦めるか


ひ:まぁそういうことで、今日はここまで!みんな各自飯食って風呂入ってさっさと寝ろ!


隊長が言い終わったと同時にチャイムが鳴った。次々訓練室から出て行く背を眺めながら


じぃっと意味深に今回使われた銃を眺めている最中に声をかけた


貴:秋瀬、行くぞ。

秋:はいはい。


いつも通り、にっこり笑って返事をした秋瀬だったが、その表情はいつもより少し暗い気がした

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三千代(プロフ) - 今、読み返してますがこのシリーズほんとに好きです〜!!!震えが止まりません! (2022年2月4日 17時) (レス) @page48 id: 969193beea (このIDを非表示/違反報告)
フランドール(プロフ) - 次のパート待ってます!体に気をつけてくださいね。久しぶりに来たので、途中だった他の作品見てきます! (2020年2月1日 20時) (レス) id: 8dc430943e (このIDを非表示/違反報告)
ミオ - お疲れ様です!作品好きです(突然の告白) ひとらん頭撫でるの好きやな... (2020年1月15日 18時) (レス) id: 4083773df2 (このIDを非表示/違反報告)
47 - え、、、好き。(小説の内容が) (2019年12月23日 22時) (レス) id: 08487fa41c (このIDを非表示/違反報告)
キーさん(プロフ) - 新作おめでとうございます。この作品も毎日更新されるのを気長に待っております。貴方様の作品は何時も次回が気になって夜しか眠れなくなりますね…。 (2019年12月17日 13時) (レス) id: 4dd6ec14bf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:地縛霊 | 作者ホームページ:   
作成日時:2019年12月1日 22時

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