第4話 ページ6
貴方side
前世で俺がいた軍は、軍らしい軍であった
その時代によくあった、どこにでもあるような、よくある軍の構成をしていた
軍内に蔓延る憧れとは似て非なる嫉妬と、相手を蹴り落とすことしか考えていない人間たち
それが普通の軍
そんな軍が多い中現れた、何もかもが完璧で眩しい軍隊が前世のここだ
前世での軍の名前は覚えてないが、似たような名前だったのは覚えている
全ての一般兵が、幹部を愛し、総統閣下に恐れではない感情で従っていた
だからなんだ、と他の軍は思っていたし、我が軍の者たちも思っていたが
それが敗因の1つだと言われれば、ああそうだ、と受け入れられることだろう
他の軍に足りなかったもの
この軍が今でも持っているもの
それを理解したくない、古びた記憶の中の俺が無様で仕方ない
自室で日記を書く
これは前世からの癖で、前世を思い出してから毎日書いている
これといって意味はないが、ストレス発散になったり、読み返すことによって不可解だと思う点を見つけられたりする
人間の記憶は日々消えていく
前世の記憶も同じことだが、この憎しみだけはいつになっても忘れられたものではない
忘れられない
忘れるものか
バンッ！と荒々しく日記を閉じて鍵をつけて引き出しの中に仕舞い込む
そうだ、今は覆い隠し仕舞い込め
今ここを追い出されるのは得策ではない。今はこの軍に根を張ることが最重要事項だ
明日から本格的な訓練が始まる
寮食堂で入隊して喜びお酒を飲み交わす者達の声を暗い部屋で聞きながらベットに入り込む
どうせ朝問答無用で叩き起こされるのだ、寝ぼけた顔を見られるなど絶対に嫌なのでもう寝る
そして朝
4時半に起き、支給された隊服を着込んで5時に部屋を出れば隊長にばったり出会った
貴:おはようございます、隊長。
ひ:おはよう、君は、、、
貴:Aです。
ひ:Aね、早起きだね？
貴:これが普通かと。
ひ:あー、他ではそうかもね。でもうちでは朝は6時に食堂集合だからまだ寝てていいよ？
貴:いえ、リズムを崩すと身体にこたえますので。、、、お手伝いします。
何故か両手に沢山の野菜を抱えた隊長にそういえば、隊長は笑って「お願い」と言いながら野菜の一部を俺に渡してきた
そして隊長と共に歩くこと数分、着いたのは動物小屋で、そこで俺はようやっと
この人は動物が好きだった
と思い出したのであった
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三千代(プロフ) - 今、読み返してますがこのシリーズほんとに好きです〜！！！震えが止まりません！ (2022年2月4日 17時) (
レス) @page48 id: 969193beea (このIDを非表示/違反報告)
フランドール(プロフ) - 次のパート待ってます！体に気をつけてくださいね。久しぶりに来たので、途中だった他の作品見てきます！ (2020年2月1日 20時) (レス) id: 8dc430943e (このIDを非表示/違反報告)
ミオ - お疲れ様です！作品好きです(突然の告白) ひとらん頭撫でるの好きやな... (2020年1月15日 18時) (レス) id: 4083773df2 (このIDを非表示/違反報告)
47 - え､､､好き。(小説の内容が) (2019年12月23日 22時) (レス) id: 08487fa41c (このIDを非表示/違反報告)
キーさん(プロフ) - 新作おめでとうございます。この作品も毎日更新されるのを気長に待っております。貴方様の作品は何時も次回が気になって夜しか眠れなくなりますね…。 (2019年12月17日 13時) (レス) id: 4dd6ec14bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：地縛霊
| 作者ホームページ：
作成日時：2019年12月1日 22時
