第22話 ページ24
貴方side
そんな瞳を見てか、秋瀬が口を開く
秋:見たところ寝不足が主な原因だと思います。隈濃いですしね。
貴:それに加えて少し栄養失調気味なのではないでしょうか。補佐官に食事の確認を取った方が良いかと。
し:せやね。そこのベットに寝かしてくれる?あ、上着持ってくの忘れんでね。
貴:はい。
総統閣下をベットにおろして、担架は壁に立てかけるように置いて医務室を出た
静かに廊下を歩く俺と秋瀬。少し思考を巡らせていた俺に不意に秋瀬が声をかけて来た
秋:総統閣下、顔色悪かったな。
貴:そうだな。
秋:、、、心配?
貴:まぁ、少しな。この軍のトップであられる方だからな。
秋:そ。、、、俺はねー、あんなに簡単に触れられるんだってちょっと思った。
秋瀬の言葉に少し伏せていた顔を上げた。俺も同じことを考えていたからだ
貴:何故?
秋:んー、、総統様って遠い存在じゃん。手を伸ばしても届かないお星様って感じだった。
でもさ、普通に話せて、俺らみたいな新兵に「期待してる」って、ちゃんと目見て言ってくれて。
カリスマっての?あるんだなーって、思ってたから。あんなあっさり触れられるとは思わなくて。
「だからちょいびっくりした」と秋瀬はいつになく真面目な顔をして言った
貴:そうか。、、そうだな。俺もびっくりした。倒れられたのもそうだが
触れられた事に驚いた。あの演説台で演説していた、いわばこの軍1番の宝石に触れて驚いた。
宝石だなんて思うのもおかしな話しだよな。俺たちと体の構造も何もかも同じ人間なのに、な。
今思えば、俺は前世で総統閣下に触れたことなど一度もない事を思い出した
差し出した手は無視されて
向けた言葉は流された
悲しかったのだろうか
それとも悔しかったのだろうか
そういえば
貴:我が隊の隊長もよく触れてくれるな。
秋:頭とか撫でてくるよな、子供っぽいかもしれないけど俺アレ嬉しいww
貴:そう、だな。
ぽんぽんと頭を撫でられるのは嫌いじゃ無い。褒められることは、嬉しいことだ
貴:だが、暫くは俺達はスパイ容疑がかかっている怪しい新兵から出れそうにないな。
秋:あーーー、うん。そうだな。それはほら、もう諦めよーぜwww
貴:そうだな。ここ以外行くとこなどないのだ、それなりに良い駒でいよう。
秋:ははwさんせ〜www
今世は何歳まで生きられるだろうか、なんて考えているところが怪しいのだろうなぁ、と少し思った
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三千代(プロフ) - 今、読み返してますがこのシリーズほんとに好きです〜!!!震えが止まりません! (2022年2月4日 17時) (レス) @page48 id: 969193beea (このIDを非表示/違反報告)
フランドール(プロフ) - 次のパート待ってます!体に気をつけてくださいね。久しぶりに来たので、途中だった他の作品見てきます! (2020年2月1日 20時) (レス) id: 8dc430943e (このIDを非表示/違反報告)
ミオ - お疲れ様です!作品好きです(突然の告白) ひとらん頭撫でるの好きやな... (2020年1月15日 18時) (レス) id: 4083773df2 (このIDを非表示/違反報告)
47 - え、、、好き。(小説の内容が) (2019年12月23日 22時) (レス) id: 08487fa41c (このIDを非表示/違反報告)
キーさん(プロフ) - 新作おめでとうございます。この作品も毎日更新されるのを気長に待っております。貴方様の作品は何時も次回が気になって夜しか眠れなくなりますね…。 (2019年12月17日 13時) (レス) id: 4dd6ec14bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:地縛霊 | 作者ホームページ:
作成日時:2019年12月1日 22時