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貴方side
レ:ざ、財産!?
貴:部下は財産!それが私です。未来ではあまり部下を持ちたがりませんでしたし、、、。
レ:そうなんですか?
貴:そうなんですよ。あ、敬語崩していいですよ。
レ:いやです。
貴:えっ。
即答されて驚く私を見て、彼はふっと吹き出して笑った
レ:嘘です嘘w崩すときは、崩しますんでw
貴:!そうですかw
そろそろ寝てください。と言われて渋々瞳を閉じれば、ひたいに冷たいタオルが乗せられた
冷たい手が私の手を握っている、真上にゾムがいるの、気がついてないんだろ〜な、と思う
ゾムが来たのはついさっき、なので、私たちの会話は殆ど聞いてない
多分、トントンとの話し合い?が終わって、急いで来たのでしょう
別に私は大丈夫なのに、なんて思いながら、ちらっと彼を見れば
腕時計があった手首をじっと見つめて続けていた、なにか思うことがあるのでしょう
あぁ、彼に尊敬されるような人になってみたいなぁ、なんて、思う
私はグルッペンみたいなカリスマはないし、コネシマ達のように、人を引っ張っていくタイプではない
誰かの背後について、後ろからサポートするのが、得意なのです
鬱先生でもリーダーを務めることがあったのに、私は務めたことかがない
そのせいで、指示するときなんかは毎回心臓がうるさくて仕方なかった
ポフッとお腹のあたりに何かが乗った、ん?と目を開けば、スースー眠る彼
考えごとをしていたら、結構時間が経ってしまっていたようでした
貴:、、、ゾム。
ゾ:どうしたん?
貴:彼を隣のベットに移動させてください。
ゾ:わかった、、、てかさA〜。
貴:なんですか?
ゾ:A、こいつのことほんまに部下にすんの?
貴:えぇ、もちろん。あ、ゾムさん。彼に食害するのはやめてあげてくださいよw?
ゾ:えーw
貴:えー、じゃありませんw
ま、考えとくわと言った後にんふふふと笑って彼はダクトに消えていく
多分、巡回に行ってから寝るのだと思います。今の時刻は午前4時
今から寝たら起きるのはお昼ならなりますかね、なんてのんきに考えていたその時
窓が静かに開いた
反射的に飛び起きてしまったナイフを投げれば、ナイフは弾かれて床に刺さった
月明かりが、侵入者を照らす
侵入者を瞳に捉えた瞬間、冷や汗がブワッと吹き出して、私は小さく息を吸い込んだ
侵入者は濁った赤い瞳を揺らして
鋭い鉤爪を私に向けた
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ハト - パスワード解除ありがとうございます!いまきがつきました!あした見ます! (2021年3月17日 21時) (レス) id: bbc0313281 (このIDを非表示/違反報告)
にあ - パス解除ありがとうございます 面白かったです (2019年6月8日 18時) (レス) id: 517e27685c (このIDを非表示/違反報告)
しあ - なんか、、、いつのまにか涙が出てました。 いつから涙もろくなったのかわからないですけど、凄く感動してます! (2019年6月1日 14時) (レス) id: d3cdf1a55c (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - ファ〜↑しんさん怖い。wwwwしゅごいね!(←w (2018年8月27日 23時) (レス) id: 4e186dbe54 (このIDを非表示/違反報告)
らずらいと。 - シルトメーチさんの作品どれもすごい大好きです!!続々編楽しみに待ってます(((o(*゚▽゚*)o))) (2018年6月12日 19時) (レス) id: 163ac01fe3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:地縛霊 | 作者ホームページ:
作成日時:2018年5月15日 0時