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貴方side
「泣かんでやA」
彼のその言葉を聞いて、私はその時、初めて自分が泣いていることに気がつきました
泣いている、というよりかは、ポロポロと目から水が溢れている感じでした
ゾムが、助けてくれた
助けて、くれないと思ってた
今まで、先に行けと言って、彼に置いていかれたことなどなかったからか
置いていかれて、一瞬泣きそうになったのは確かでしたが、それは本当に一瞬でした
彼も、私も正しい
そう自分に言い聞かせて、グッと堪えて剣を握って、私は戦った
そして、死にかけた
死んだと思った、けど生きてる
ゾムが助けたから
ゾム、貴方は、仲間じゃない人は、助けないんですよね？
前、そう言ってましたよね？助けてくれたってことは、私は、、、
仲間だと思われているとおもって、いいんですか
貴:ゾムさん、お手を煩わせてしまって、すみません。
ゾ:いや、いい。ごめんな、もっとはよ戻ったらよかったな。
貴:何故、ゾムさんが謝るのですが、ゾムさんは悪くありませんよ。
ゾ:いや。そんなことない、一緒に逃げることだって、できた。
それをせんかったんは、俺とAの判断ミス。つまりどっちも悪い、でよくない？
貴:、、、はい、わかりました。
ようやく止まった涙を拭おうとした私の顔を彼がふわりと手持ちタオルで拭ってくれた
貴:あ、ありがとうござ「ゾ:敬語外してええで、あと、、、名前も、呼び捨てでいい。」、、、え？
ゾムの言葉に、驚き固まれば、彼はふはっと吐き出すように笑って、言った
ゾ:クッキー、めっちゃ美味しかった。ありがとうな。帰ったら一緒に飯食おうや。普通にな。
貴:っ！は、い、、、はい。もちろん。ご飯、食べましょう、、、普通に、、、
また泣きそうになって、グッと堪えれば、彼は私をサラッと背負った
貴:うわ、っと、！
ゾ:あ、痛かった？
貴:いえ、大丈夫です。
ゾ:！！？A、それ、、もしかして、、、左腕、潰したん？
ゾムが私の左腕を見て、なんだか深刻そうな声でそう問うてきた
貴:えぇ、少ししくじりまして、腕というよりか、肩をやってしまいまして、、、。
ゾムが顔を歪ませ、小さく舌打ちをした。そしてボソッとつぶやいた
「なんで置いてってん、ほんまアホ」
貴:、、、ゾム、置いて行けって言ったの、私ですから、ここ重要。
ゾ:、、、わかってますよぉ〜。
ふっと、笑ったゾムの笑顔はニセモノだ
後悔なんて、しなくていいのに。
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ハト - パスワード解除ありがとうございます！いまきがつきました！あした見ます！ (2021年3月17日 21時) (
レス) id: bbc0313281 (このIDを非表示/違反報告)
にあ - パス解除ありがとうございます 面白かったです (2019年6月8日 18時) (レス) id: 517e27685c (このIDを非表示/違反報告)
しあ - なんか、、、いつのまにか涙が出てました。 いつから涙もろくなったのかわからないですけど、凄く感動してます！ (2019年6月1日 14時) (レス) id: d3cdf1a55c (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - ファ〜↑しんさん怖い。wwwwしゅごいね！（←w (2018年8月27日 23時) (レス) id: 4e186dbe54 (このIDを非表示/違反報告)
らずらいと。 - シルトメーチさんの作品どれもすごい大好きです！！続々編楽しみに待ってます(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (2018年6月12日 19時) (レス) id: 163ac01fe3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：地縛霊
| 作者ホームページ：
作成日時：2018年5月15日 0時
