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貴方side
私の腕を掴んで、俯いてなにも言わない彼、どうして、そんな
そんな、泣きそうな声を出しているのですか
貴:ひとらん、、、?どこか、痛いんですか?先の戦争で、怪我でも、しましたか?
彼の背中に手を当てて、そう彼に声をかける事で震えるてしまった声で言えば
彼はいきなり私を抱きしめた
ひ:ごめん、ほんとにごめんね。あんな、あんな顔するなんて思わなくって、、、
俺、教えてもらったのに、俺が失敗したのに、Aは俺のせいじゃないんだって、言ってくれたのに
Aのこと、それでも、一瞬でも、信じられないって思ったの、ほんと恥ずかしい。
「自分が情けなくて仕方ない」そう言って、彼は私の肩に顔をおさめた
肩が、少し濡れた
貴:ひとらんらん。貴方が後悔する必要なんてないんです。貴方が情けないなんてそんな事ありません。
、、、貴方が優しい事を、知っています。貴方が、仲間思いなのを知っています。
貴方が、仲間を思う気持ちを、遠い未来で、貴方に聞きました。
だから、貴方は、情けなくなんかないです。未来の、貴方の仲間として、言い切れますよ。
きっと、貴方にとって確証のないこの言葉は、ただの言葉なのでしょう
それでも、私は知ってるんです
『俺がAの事裏切ったり、嫌いになったりなんてこと、絶対ありえないから』
『だってAは仲間じゃん。』
貴方が、どれほど仲間を、、私を、大事にしてくれていたのかを
ひ:A、かえろ。今度は絶対信じるから。
貴:、、、はい。
ひとらんらんが、私の手を引いて、前を歩き始めた、太陽はもう沈みかけていた
エ:おぉ〜、綺麗な夕日ですね。
エミさんの、そんな寝ぼけたような感想を聞いて、ひとらんらんの背中から空に視線を移した
そこには優しい彼の赤があった
疲れたように細められ、それでも笑う彼の赤い瞳のような、優しい赤
貴:トントンみたいだ。
ひ:、、、確かにね。
怒られるだろうか、いや、彼のことだ、怒るより先に警戒心がマッハの筈だ
彼から信用を得られそうだったのに、と一瞬考えて、その考えを捨てた
目の前にいる彼ら
私の手を握る白い背中の彼
私を落ち着かせてくれる彼
彼らが信じてくれるなら、ほかの誰かに信用してもらえずともいい
信じてもらえなくても仲間だ
大事な私の宝だ。それが今後、変わることがあるのだろうか?
いや、まずありえない
信じなくてもいいですよ
勝手に信じていますので
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ハト - パスワード解除ありがとうございます!いまきがつきました!あした見ます! (2021年3月17日 21時) (レス) id: bbc0313281 (このIDを非表示/違反報告)
にあ - パス解除ありがとうございます 面白かったです (2019年6月8日 18時) (レス) id: 517e27685c (このIDを非表示/違反報告)
しあ - なんか、、、いつのまにか涙が出てました。 いつから涙もろくなったのかわからないですけど、凄く感動してます! (2019年6月1日 14時) (レス) id: d3cdf1a55c (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - ファ〜↑しんさん怖い。wwwwしゅごいね!(←w (2018年8月27日 23時) (レス) id: 4e186dbe54 (このIDを非表示/違反報告)
らずらいと。 - シルトメーチさんの作品どれもすごい大好きです!!続々編楽しみに待ってます(((o(*゚▽゚*)o))) (2018年6月12日 19時) (レス) id: 163ac01fe3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:地縛霊 | 作者ホームページ:
作成日時:2018年5月15日 0時