検索窓
今日:41 hit、昨日:50 hit、合計:655,380 hit

47. ページ3

貴方side

私の腕を掴んで、俯いてなにも言わない彼、どうして、そんな


そんな、泣きそうな声を出しているのですか


貴:ひとらん、、、?どこか、痛いんですか?先の戦争で、怪我でも、しましたか?


彼の背中に手を当てて、そう彼に声をかける事で震えるてしまった声で言えば


彼はいきなり私を抱きしめた


ひ:ごめん、ほんとにごめんね。あんな、あんな顔するなんて思わなくって、、、

俺、教えてもらったのに、俺が失敗したのに、Aは俺のせいじゃないんだって、言ってくれたのに

Aのこと、それでも、一瞬でも、信じられないって思ったの、ほんと恥ずかしい。


「自分が情けなくて仕方ない」そう言って、彼は私の肩に顔をおさめた


肩が、少し濡れた


貴:ひとらんらん。貴方が後悔する必要なんてないんです。貴方が情けないなんてそんな事ありません。

、、、貴方が優しい事を、知っています。貴方が、仲間思いなのを知っています。

貴方が、仲間を思う気持ちを、遠い未来で、貴方に聞きました。

だから、貴方は、情けなくなんかないです。未来の、貴方の仲間として、言い切れますよ。


きっと、貴方にとって確証のないこの言葉は、ただの言葉なのでしょう


それでも、私は知ってるんです


『俺がAの事裏切ったり、嫌いになったりなんてこと、絶対ありえないから』

『だってAは仲間じゃん。』


貴方が、どれほど仲間を、、私を、大事にしてくれていたのかを


ひ:A、かえろ。今度は絶対信じるから。

貴:、、、はい。


ひとらんらんが、私の手を引いて、前を歩き始めた、太陽はもう沈みかけていた


エ:おぉ〜、綺麗な夕日ですね。


エミさんの、そんな寝ぼけたような感想を聞いて、ひとらんらんの背中から空に視線を移した


そこには優しい彼の赤があった


疲れたように細められ、それでも笑う彼の赤い瞳のような、優しい赤


貴:トントンみたいだ。

ひ:、、、確かにね。


怒られるだろうか、いや、彼のことだ、怒るより先に警戒心がマッハの筈だ


彼から信用を得られそうだったのに、と一瞬考えて、その考えを捨てた


目の前にいる彼ら

私の手を握る白い背中の彼

私を落ち着かせてくれる彼


彼らが信じてくれるなら、ほかの誰かに信用してもらえずともいい


信じてもらえなくても仲間だ


大事な私の宝だ。それが今後、変わることがあるのだろうか?


いや、まずありえない


信じなくてもいいですよ

勝手に信じていますので

48.→←46.



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (468 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
838人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ハト - パスワード解除ありがとうございます!いまきがつきました!あした見ます! (2021年3月17日 21時) (レス) id: bbc0313281 (このIDを非表示/違反報告)
にあ - パス解除ありがとうございます 面白かったです (2019年6月8日 18時) (レス) id: 517e27685c (このIDを非表示/違反報告)
しあ - なんか、、、いつのまにか涙が出てました。 いつから涙もろくなったのかわからないですけど、凄く感動してます! (2019年6月1日 14時) (レス) id: d3cdf1a55c (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - ファ〜↑しんさん怖い。wwwwしゅごいね!(←w (2018年8月27日 23時) (レス) id: 4e186dbe54 (このIDを非表示/違反報告)
らずらいと。 - シルトメーチさんの作品どれもすごい大好きです!!続々編楽しみに待ってます(((o(*゚▽゚*)o))) (2018年6月12日 19時) (レス) id: 163ac01fe3 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:地縛霊 | 作者ホームページ:   
作成日時:2018年5月15日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。