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46. ページ2

貴方side

呼吸が少し落ち着いて、立ち上がった私の隣に、エミさんも立つ


貴:教授、日が暮れます。


傾きかけた太陽を指差しながら、そう呟くように言った私の声に彼はまた私の手を握って言う


エ:そうですね。さ、帰りましょ。


軽く引っ張られる、それでも、私はその場から動かない、否、動けない。


だって、ひとらんらんに酷いことを言ってしまった、言うつもりなんてなかったのに


仲間じゃないと、言ってしまった。


彼のことです、その言葉自体は、気になんかしない、けれど私の態度に怒っているはず


貴:私は、帰りません。


俯いて、彼の顔をろくに見すらしないで、彼の手を外そうと握られている手に力を込めた


その時


「A!!!」


前から、私を呼ぶ白い彼の声が聞こえて、私は反射的に顔を上げる


ひ:『やっと見つけた!!』


『ダメじゃん、A。一人でこんなとこ来ちゃ』昔、言われた言葉の続きが聞こえた


ひ:いきなり走り出したから、びっくりしたじゃんか。って、エミさんいるじゃん。

エ:どうも、たまたま通りかかりまして、今から帰ろうとしてた所なんですよ。


教授がそう言って、また、私の手を今度は前より少し強く引っ張った


けれど私はそれに逆らって、手を振りほどいた


貴:私は、帰りません。

ひ:それは、敵になるって事でいいの。


ひとらんらんの冷たい声が、私を突き放すようにそう言った


貴:前々から、殺してみろとは言ってますよ。やれるもんならやってみろと。

ただし、それに関して私が貴方達に対して殺意を向ける事は無い、とも言いました。


敵になっても、構わない

味方でなくても、構わない


そう言ったつもりで、こちらも突き放すようなら冷たい声で言った


それなのに彼は


ひ:なら、一旦帰ろ。


私に、帰ろうと言う


貴:話を聞いていましたか?私は「ひ:聞いてたよ、でもって、覚悟もよくわかった」なら!

ひ:だからこそ、一人になんかさせないって言ってるの。仲間じゃ無いなら、今から仲間になればいい。


彼の言葉に、喉まで出かかっていた言葉が、全て消え失せたのを感じた、つまりは絶句したのだ


そんな私を置いて、彼は続ける


ひ:Aに「信じられないんだから」って言われた時、一瞬申し訳ないって思った。

でも、次の瞬間には思いっきり後悔したんだよ。Aの顔見て最低な事したって、、、

傷つけたって、思ったんだ。


言葉を紡ぐ、彼の音は

なぜか掠れて震えていた

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ハト - パスワード解除ありがとうございます!いまきがつきました!あした見ます! (2021年3月17日 21時) (レス) id: bbc0313281 (このIDを非表示/違反報告)
にあ - パス解除ありがとうございます 面白かったです (2019年6月8日 18時) (レス) id: 517e27685c (このIDを非表示/違反報告)
しあ - なんか、、、いつのまにか涙が出てました。 いつから涙もろくなったのかわからないですけど、凄く感動してます! (2019年6月1日 14時) (レス) id: d3cdf1a55c (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - ファ〜↑しんさん怖い。wwwwしゅごいね!(←w (2018年8月27日 23時) (レス) id: 4e186dbe54 (このIDを非表示/違反報告)
らずらいと。 - シルトメーチさんの作品どれもすごい大好きです!!続々編楽しみに待ってます(((o(*゚▽゚*)o))) (2018年6月12日 19時) (レス) id: 163ac01fe3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:地縛霊 | 作者ホームページ:   
作成日時:2018年5月15日 0時

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