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貴方side
怒られる帰ったら、きっと怒られる。怒鳴られるかもしれない、でもそれでいい
貴方のことだから、いっぱい料理運んできて、私に「ほらほら〜」って、言うんですよね
額を流れた血を拭った
背中を預けていた木から背を離した
ふう、と息をついて、剣を握りしめた
彼はちゃんと軍に着けますかね、あれから丁度30分、軍まではあと30分と少しあるはず
化け物との攻防は時間を重ねるにつれ、こちらが不利になっていく
獣の底抜けの体力が私を追い詰めていた
左腕が痛みで上がらない、肩をザックリ斬られてしまったからだ
一応、と言ったように巻かれているハンカチにもう意味はないでしょう
『利き手生きてりゃどうにかなる』
いつか、脅威な彼に言われた驚きの言葉が、頭の中で再生された
そうなんですかね？ほんとに、利き手生きてりゃなんとかなるんですかね？ならなくないですかね？
あぁ、でも
今だけ、私の、私だけの過去にすがっても、きっと誰にも怒られませんよね
貴:お相手します。貴方が、立てなくなるまで。何度でも。
意味のない独り言のような言葉に、人ではない咆哮が轟いた
それを聞き、私は笑う
貴:両手失くしても足を止めず、両足失くしても口を開いて叫び、喉潰れても目を閉じない。
それが、、、我々軍人が、大切なものを死しても守ると決めた時の、覚悟です。
教えてあげます
軍人の諦めの悪さ
貴:足掻いて足掻いて、死にたいから。もがいてもがいて、手を伸ばす。
それが軍人
高速で近づいてくる気配に向かって、剣を振るが避けられる、私を飛び越えた気配がまた迫る
鋭利な鉤爪が腹を裂くギリギリ手前で受け止める。押し合いをしていてもこちらが疲れるだけだ
なんとか流し、素早く踏み込み剣を振れば、腕を切り裂くことに成功する
ここまでお互いボロボロだ、でも、獣も私も止まらない譲らない
私は死んでも通さないつもりだし
獣は死んでも私を殺るつもりらしい
でも、私はここで死ぬわけにはいかない。やらなきゃいけないことは、まだ沢山ある
変えなきゃいけない未来は、まだ沢山、ある。
変えてもいいのか、なんて、もう考えません。したいようにする
それが私なんです。
ここに立ってるのだって、私がこいつを通したくなかっただけ
だから、、、
だから
そんなに必死になって
『A』
私の名を呼ばないでください
ゾム
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ハト - パスワード解除ありがとうございます！いまきがつきました！あした見ます！ (2021年3月17日 21時) (
レス) id: bbc0313281 (このIDを非表示/違反報告)
にあ - パス解除ありがとうございます 面白かったです (2019年6月8日 18時) (レス) id: 517e27685c (このIDを非表示/違反報告)
しあ - なんか、、、いつのまにか涙が出てました。 いつから涙もろくなったのかわからないですけど、凄く感動してます！ (2019年6月1日 14時) (レス) id: d3cdf1a55c (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - ファ〜↑しんさん怖い。wwwwしゅごいね！（←w (2018年8月27日 23時) (レス) id: 4e186dbe54 (このIDを非表示/違反報告)
らずらいと。 - シルトメーチさんの作品どれもすごい大好きです！！続々編楽しみに待ってます(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (2018年6月12日 19時) (レス) id: 163ac01fe3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：地縛霊
| 作者ホームページ：
作成日時：2018年5月15日 0時
