【wrwrd!】守護者な彼と我々だ！II【男主】

五十八の書 ページ14

貴方side

開かれた扉の先、ひどい顔をした君は、僕の名を微かに呼んだ


グ:A。

貴:やぁ、グルッペン。君には似合わない程、酷い顔をしているよ？

グ:A、俺は、、、。

貴:グルッペン。僕の記憶を見て、君がどう思ったのかわからないけどね。

僕、君を恨んでないよ。


グルッペンが、いや、全員が一斉に僕を見た、なんだかくすぐったいね


貴:どうしてそんなに驚くのwwwあのね、君達がみた君達によく似た人は君達じゃない。

あれは他人だよ。君達とは何にも関係ない、少し前の、君達だったものだからね。

シ:けど、あれは俺らやろ。


シャオロンが泣きそうな瞳で、そう言って、僕をじっとみた


わかってる、わかってるよ。優しい君達のことだから、無償で許されるのは、嫌なんだよね


貴:確かにそうかもね、僕を殺して封じて、踏みつけて嘲笑って逃げて

見て見ぬ振りして、知らぬふりした。それは確かに君達だったのかもしれないね。


なら、どうして、そういいたげな全員に向かって、僕は意地悪く笑って言ってやった


貴:だから！一発殴らせて？

全:、、、は/え？


あっけにとられて固まる全員に、もう一度、意地悪く言ってやる


貴:だから、一発、殴らせて？それで許してあげる、って言ってるの。

正直、僕としても、許せないとこあるんだよね、君達が君達じゃないのはわかってるんだよ？

けどね、やっぱり腹が立つの、どうして信じてくれなかったのって思うの。

でも、でもね。怯えてたって、怒ってたって仕方ないじゃないか、だって

君達は、違うんだから。


あれ？ただ話していただけのはずなのに

どうして涙が出るんだろう


グ:A
貴:怒ってないよ


ト:ごめんな
貴:大丈夫だよ


オ:何発でも殴ってええから
貴:一発で、いいかなぁ


シ:ほんま、ごめんなさい
貴:謝って欲しいんじゃないよ


コ:全力で殴ってくれてええから
貴:僕が全力とか死ぬよ？


鬱:手加減してな
貴:大先生を殴る気はないよ


ひ:もう、逃げねぇから
貴:うん、信じてる


ゾ:ごめん、ごめんなぁ、ほんまに
貴:ゾムは昔から優しいね、泣かないで


ロ:ごめん、俺、最低や、ごめん、なさい
貴:ロボロはいい人だよ、泣き止んで


兄:見て見ぬ振りはもうせんよ
貴:信じてる


エ:私も、もう見て見ぬ振りは、しません
貴:あまり思い詰めちゃだめだよ


し:今度は、助けるから
貴:頼りにしてる

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