五十五の書 ページ11
鬱side
鬱:A？誰もあいつを信じるなんて言うてへんで？？？
貴:変わらない、変わらない、変えられない。
俯いて、そうボソボソと呟くAがなんか怖い、でも、なんか哀れにも見えた
貴:でも、、。大先生。そう、大先生だけは、、、僕を信じてくれるから。
Aが不安定な黄浅緑の瞳でこっちを見た、光が宿ってない、いつものAとはかけ離れた瞳
鬱:A？ぐるちゃんも、トンチも、みんなちゃんとAの事信じとるよ？
貴:ほんと？
鬱:ほんまやで。
貴:思い出しても、僕を殺さない？
鬱:殺すわけないやん、Aは仲間やろ？
ホロリ、とAの目から雫が落ちた、淡く光る瞳から、水が溢れて落ちる
貴:全部思い出しても、殺さないって、約束してくれる？グルッペン。
グ:する。俺たちがお前を傷つけることは、今後一生ありえないゾ。
貴:、、、そう。
スッとAが本を開いた、そして、ぐるちゃんに触れるように促す
ぐるちゃんが、空白のページに触れた瞬間、溢れた青い光が辺りを包んだ
ーーーーーーーーーーーーーー
no side
『ちょぉ、みんな待ってや！！Aは何もしてないって！！』
『じゃあなんで、ヨルに向かって魔道書開いてたん？』
『それは、、、』
「アイツは大先生を殺そうとした、僕を追い出すためだけに。だから殺そうとしただけだよ」
グ:なんやこれ
グルッペンは今目の前で見ている光景を疑った、会議室と撮れる場所で言い合いをする自分を含んだメンバー
メンバー全員が何かしらの本を持っていた、傍らには、その本の守護者が立っていた
『イかれてる』
そう言ったのは、誰だったのだろうか、その一言を聞いて、Aは酷く驚いた顔をした
「ねぇ、僕、嘘ついてないよ、、、？」
『じゃあヨルが嘘ついてるの？グルッペンの守護者であるヨルが？』
「みんなは、僕と大先生より、ヨルを信じるの？」
『ヨルは大先生を襲ったりなどしない、する必要性がないだろう？』
ああ言えばこう言う、そんな言葉がぴったりだと、皆思った
それから、酷かった
グルッペンが殺した
トントンが鎖に縛り付けた
ゾムが体に釘を刺した
ロボロが体にお札をつけた
コネシマとシャオロンが笑った
オスマンが踏みつけた
ひとらんらんは逃げ出した
兄さんとエーミールは見て見ぬ振りをした
しんぺい神は知らぬふりをした
大先生は何もできなかった
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くろねこ - ( ；∀；)うわあーいい話、、 (2月25日 9時) (
レス) @page27 id: 867516ea99 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - どの作品も最後の一言、とてもいい言葉が書いてある。作者さんありがとう！ (1月3日 20時) (レス) @page27 id: 3fb3742587 (このIDを非表示/違反報告)
いるか - すっごく！！感動しました！泣きました。ありがとうございました。 (2022年8月11日 20時) (レス) @page28 id: ace8bc3786 (このIDを非表示/違反報告)
海老天(プロフ) - あーーめっちゃ好きぃーーー推しはヨルだけど() (2022年6月2日 16時) (レス) @page28 id: 33cb616463 (このIDを非表示/違反報告)
食害するゾロミール(プロフ) - ヨルくんも、救われてるといいな (2022年3月21日 14時) (レス) @page28 id: 9d739d612f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：地縛霊
| 作者ホームページ：
作成日時：2018年4月10日 0時
