第175話 ページ40
貴方side
こちらに向かって来ている気配に気がついて、閉じていた瞳を開けた
刀に手を置き、前を見据えていれば無様に怪我をした男がノコノコと姿を現した
貴:久しいな、ディーン・ウォーガン。どうやらあの話は本当だったらしいな。
デ:ふむ、やはり覚えていたか。あの二人が覚えていたからそうだろうとは思っていた。
貴:その様子だと会ってきたんだな。まぁ見ればわかるが、手痛くやられたものだな。
デ:あぁ、流石と言うべきか。あの鬼気迫る表情をお前にも見せてやりたかったぞ。
人をイラつかせるのがうまい奴だ、爆発する前に息とともに吐き捨てて
尚出た声は、鬼のようであった
貴:よくも俺の友人を殺したな。
デ:随分人間らしくなったものだな？まぁいいだろう。その怒りを存分にぶつけろ！！！！
貴:元よりそのつもりだ。死ねゴミ。
互いに一歩踏み込んだ。次の瞬間には刃と刃が重なり合い嫌な音と火花が散っている
俺の一生は復讐だ
命をかけて復讐をする。それが俺の望んだ人生である。そう言い切れる
血に酔え
汗に酔え
戦いにおける全てに酔いふける、例え己を鬼に落としても、死んでも貴様を殺してやる
右から振られた剣、その剣を持つ手に向かって蹴りを放てば下がられる
一気に距離を詰めて首を狙って一閃、これはバク転の要領で避けられた
突っ込んでくる、と思った瞬間に真正面に刀を振れば重なり合う刃
ニヤニヤと笑う男を前に、真顔で怒りに満ちた俺
誰がどう見ても化け物同士の殺し合いだが、まぁ否定はしまい
胸元で二人の鉄が打ち鳴る。それを聞くたび、出そうになる涙を堪えて怒りをつのらせる
よくも
『A！三人で一緒に出かけよ！』
よくも
『A！三人で花見しよーぜ！』
貴:よくも！！！俺のっ！！俺の友人を！！！貴様は奪ってばかりだ！！
そんなお前が得るものなど、これから先何一つとしてない！！とっととくたばれっ！！！！
一歩、無音
全てを止めて、この一撃を奴に叩き込むためだけに、全てを無音に
二歩、瞬息
瞬きも息も全てをやめて、奴から死ぬまで目を離さず、決して逃さず
三歩、断頭
振った刃は美しく白銀に煌めいて、一閃。首ではなく身体に斜めに斬撃がはいった
そして己の身体にもまた、同じような斬撃が奴より深く刻み込まれた
肺を斬られて大激痛
あぁ、痛いな
そう思いながらも心の中で大爆笑。視界の端で血を吐き出し驚く奴の顔が傑作で
早く死ねと
涙が流れた
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くろねこ????(プロフ) - あっ何だ神か…涙がどバッタはなっはっは！！…………ありがとうございます(土下座) (2月20日 21時) (
レス) @page43 id: 265c011d20 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - 最後めっちゃ泣けました。ハピエン最高‼作者さんいい作品の提供ありがとうございます！ (1月3日 11時) (レス) @page43 id: 3fb3742587 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん - ワーホリってどういう意味か誰か知ってたりしませんか！！トントンがワーホリってどういう意味なのか誰か教えてくださいませんか！ (12月20日 14時) (レス) @page43 id: c8a05a8ee5 (このIDを非表示/違反報告)
U - やばい、終始涙で文字が読めなかった...他の皆さんの言葉を借りることにもなるけど主人公の心情の動きに私の心もつられてしまう...(ꈨຶꈨຶ) (8月31日 1時) (レス) id: 22e7845591 (このIDを非表示/違反報告)
kami - 今まで見た夢小説の中で唯一ここまで感情移入できる小説 ちょっと泣いた映画とかでもほとんど泣いたことないのに！ (2023年3月2日 17時) (レス) @page27 id: d5de597dcb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：地縛霊
| 作者ホームページ：
作成日時：2020年6月10日 21時
