【wrwrd！】占い師で死神な彼と我々だ！II【男主】 (ページ28)

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最終話ページ28

貴方side

抱きしめられた瞬間、先輩は、先程とは違う声でこう言った

先輩:なぁ隊長、こんな馬鹿な後輩だけど、面倒見てやってくれん？

貴:せん、ぱい？

先輩:A、俺の権利でお前が消えることは許しません。

あの子達は大丈夫やから、人と死神の仕事を両立して生きなさい。

貴:先輩？！

やっと離れてくれた先輩の顔をみて、俺は多分、今までに無いほど驚いたと思う

先輩の顔は、13年前亡くなった、副隊長さんによく似ていたから

びっくりして動けなくなっていた俺の頭をまた、撫でて、先輩は満面笑みで笑い

先輩:お前はもうちょい、笑顔の練習した方がええわww

ひとらん隊長、こいつのこと頼みますよ、13年前の果たせんかった約束は、こいつが果たせますんで

そう言って、ひとらんらんに手を振って、、、

その姿を消した

先輩が消えたのと同時に、俺の体は元に戻った、と同時に目の前が眩しくて見えなくなった

慌てて目を覆った俺に瞳に、最後に移ったのは、先輩の、、、いや、副隊長さんのナイフを眺めて笑う

ひとらんらんの姿でした

ーーーーーーーーーー
あの日から数ヶ月経ち、春がやって来ました。

俺は先輩の言いつけ通りに、人と死神の仕事を両立させ、なんとかやって行っています

今日は、13年前、ひとらんらんと先輩が果たせなかった''花見をする''というか約束を俺が果たすために

なんと、皆さんを連れて日本にやって来ました

サワサワと風に揺られて舞い散る薄ピンクの花弁の下で

お酒を飲んだり、紅茶を嗜んだり、個々それぞれ楽しんでいる様子で、仕事を高速で仕上げた甲斐があったなぁ、と思った

いつの間にいたのか、隣にいたグルさんが言った

「幸せか？」

と、それに俺はできるだけ柔らかく微笑み

「勿論、この世のどの死神よりね」

そう返した

きっと、、、いや、絶対、この世のどの死神よりも、今が愛おしいよ

これが先輩が愛した世界なのだと思えば、もっと、、、愛おしい

そして

「Aーーー！！はよ来てお前も飲め！！！！」

俺を呼ぶみんなの声も最高に愛おしい

貴:俺そんなにいらねぇww！！

ー死神な彼は今後も最愛の友達と今を生きるー

end