第69話 ページ25
貴方side
どうせ近々消え失せる身、ちょっとくらいワガママをしようが怒られないはず、、、です
ごめんなさい、そして、どうかこの戦乱の世でも、強く生きてください
ガチャガチャと城に爆弾を仕掛けていく、この爆弾はゾムお手製爆弾
その威力のおかしいことが軍内で有名であった恐ろしいものである
全ての部屋に仕掛けるのは時間的に無理だから、と、重要な部屋だけに爆弾を仕掛けて行っていた
その時
どこからか赤ん坊の鳴き声が聞こえてきた、そんな馬鹿な、と
焦る気持ちを抱え声のする部屋へ飛び込めば、小さなベットの上に愛らしい小さな赤ん坊がいた
慌ててかけより顔を見れば、先ほどゾムが連れて行った赤ん坊によく似てる
だからわかった
貴:双子だったのか、、、！
赤ん坊が双子でもあったことに
抱き抱えようと触れれば、あまりの熱さにベットに置き直してしまう
誰かから聞いたことがある、生まれて間もない人の子は、首がすわっていないのだと
だからきちんと首を支えてやらねばいけないのだ、と、、、聞いたことがある
貴:(少し触れただけでもこんなに熱いのに、きちんと支えるなんてこと、俺にできるだろうか)
などと思っていたその時、赤ん坊が不意に、俺に向かってふわりと微笑んだ
さわさわと頭を優しく撫でれば、手が焼けるのと同時に、愛らしい笑顔が浮かぶ
守らなければ
この子も、あの子と一緒に、生きてもらわなければ、死んだ両親のためにも
そう思った次の瞬間には、俺の腕は赤ん坊を抱き上げ、足はひた走っていた
痛い、、腕が、触れている胸が、腹が、焼けて、激痛がする
それでも、離そうとは思わなかった、というか逆に離してなるかと抱き続けた
戻ってきて、五分ぴったりに大扉を開けた、するとその先には、、、
床に伏せる黒傷の姿があった、そんな馬鹿な、勝負はつかないはずなのに、何故
そう一瞬思って、黒傷の手に握られている銃口の向きと、彼の頭からの血を見て
その理由がわかった
貴:、、、ひとらんらん
ひ:逃げられた
貴:の、ようですね
ひ:勝とうと思えば、勝てたくせに
貴:うん
ひ:楽しくないって、飽きたって言ってさ、逃げられた
貴:、、、死神は、そういうもんだから、、、だから、、、そんな悲しい顔するな、ひとらんらん
ひとらんらんの顔はひどく泣きそうな顔をしていた、たとえ部下の敵であっても
彼は、9年の年月を共にした
仲間だったんだから
当然だよな
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ゆき - あ…作者さんありがとうございます。(T^T) (1月4日 14時) (
レス) @page28 id: 3fb3742587 (このIDを非表示/違反報告)
くろねこ - 涙やばい…(´；ω；｀)ｳｯ… (12月2日 15時) (レス) @page28 id: 867516ea99 (このIDを非表示/違反報告)
白夜(プロフ) - 海老天2さん» んふふw (2022年12月5日 15時) (レス) id: 97f8f3a74e (このIDを非表示/違反報告)
海老天2(プロフ) - 白夜さん» やめて…もっと泣かせないで… (2022年12月4日 22時) (レス) id: 33cb616463 (このIDを非表示/違反報告)
白夜(プロフ) - 海老天2さん» ……アフレコしながら読むともっと泣けますよ… (2022年12月4日 10時) (レス) @page28 id: 97f8f3a74e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：地縛霊
| 作者ホームページ：
作成日時：2017年8月25日 1時
