第68話 ページ24
貴方side
未だにクスクスと笑い続けている黒傷に向かって、俺は言う
貴:なぁ、お前は何がしたい？
黒:は？w
貴:もし今消えるなら、何を望む？俺は、仲間に全てを託す
みんなのために、出来る限り何かをし、出来る限り何かを残す
それが彼らに対して、俺が出来る謝罪と感謝の証だから
黙った黒傷を無視してまだ口を開く
貴:お前は、ひとらんらんを殺さなかった、それは何故？
殺さなかったんじゃない、殺せなかったんだろう？？
黒:うるさい
さっきとは打って変わって殺気をぶつけてくる黒傷を無視して続ける
貴:本当に慕ってたんだろう？ひとらんらんのことを、皆さんのことを、、
なぁ黒傷。俺が思うに、お前は俺と同じだ。もうお前も立派な、、、
人間だよ
黒:黙れっ！！！
サングラスを乱暴にとって、こちらに投げた黒傷の顔はひどく歪んでいた
床でバキバキに壊れたサングラスが音を鳴らした、次の瞬間には、俺の布が吹き飛んでいた
速い
咄嗟に真上に飛び上がり、シャンデリアを掴んで一回し、床に降りた
先程俺がいた場所には無数の穴と黒傷の姿があった、1秒でも避けるのが遅れていたら消えていたとすぐにわかった
目は少し痛いけれど、問題はなさそうだった、薙刀を構え、追撃に備えれたその時
大扉からコネシマ、シャオロン、ひとらんらんの3人がバタバタと入ってきた
どうやらもう城まで攻め込んできたようだった
黒傷が、じっとひとらんらんを見た、そしてひとらんらんも、じっと黒傷を見た
見つめ合うこと数秒、いつの間に赤ん坊のところまで行ったのか、ゾムさんが赤ん坊を連れて出てきた
アイコンタクトをして、コネシマ達は部屋から出て行った、ひとらんらんを残して
ひ:Aお願いがあるんだけど
貴:うん
ひ:俺に、やらして
貴:、、、わかった、五分待つ、それで決着がつかないようなら俺も参加するからな
ひ:うん、ありがとう
コクリと頷いた後、俺は素早く部屋を出て、大扉を閉めた
実は、ひとらんらんがやらしてくれと言い出すことは、予知でもうわかっていた
そして、五分では勝負がつかないことも、わかっていた
俺は酷いやつでしょうか？勝ち負けがつかないとわかっていて、了承するなんて
他の人から見れば、きっと罵られても仕方ないほどのことなのでしょう
でも
俺からすれば、ひとらんらんに死なれては困るのです
それは寿命やらなんやらのため
そして
俺の、ワガママだ
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ゆき - あ…作者さんありがとうございます。(T^T) (1月4日 14時) (
レス) @page28 id: 3fb3742587 (このIDを非表示/違反報告)
くろねこ - 涙やばい…(´；ω；｀)ｳｯ… (12月2日 15時) (レス) @page28 id: 867516ea99 (このIDを非表示/違反報告)
白夜(プロフ) - 海老天2さん» んふふw (2022年12月5日 15時) (レス) id: 97f8f3a74e (このIDを非表示/違反報告)
海老天2(プロフ) - 白夜さん» やめて…もっと泣かせないで… (2022年12月4日 22時) (レス) id: 33cb616463 (このIDを非表示/違反報告)
白夜(プロフ) - 海老天2さん» ……アフレコしながら読むともっと泣けますよ… (2022年12月4日 10時) (レス) @page28 id: 97f8f3a74e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：地縛霊
| 作者ホームページ：
作成日時：2017年8月25日 1時
