第56話 ページ12
貴方side
カラカラと点滴を引っ張りながら廊下をカゴを腕にかけて歩く
履いている下駄の音が心地よくて歩くのが楽しく感じた
向かっていた場所は訓練所、ゾム達にパイの差し入れをしにきたのだ
貴:失礼します、と
声をかけながら入ったものの、中では激しい訓練中のため、気配があっちこっちから
消えたり突然現れたりを繰り返していて、なんだか面白い
貴:いいねぇwww俺でもちょっと集中しないとわからないくらいだ。
集中すれば全員の気配を追いかけることはできるけど、数が多くてやる気が出ないw
殺気もよく隠せてる、プロだって言っても間違いじゃないね
貴:おぉ怖い怖いww
ここは幹部じゃない兵士達も化け物並に強いらしいねwww
真面目に相手にしたくなーいwww
そっと机にパイの入ったカゴを置いて訓練室から出ようとしたら
兵1:あれ？いつの間にいらっしゃったんです？
兵2:ゾム隊長ー！！！Aさんです！！
兵士に見つかっちゃいましたとさ、いや別に隠れてたわけじゃないけども
貴:やぁゾム、訓練中にごめんねぇ
ゾ:ええけど、どうしたん？
貴:ソレ持ってきただけだよ
ゾ:ソレ？、、、あ、これ！？パイやん！！
貴:一応本職の職人(笑)が作ったパイだから、味は保証しましょうw
ゾ:あ、そっか、Aってパイ屋やったっけ
貴:素で忘れるのはやめてよ〜www
真顔で言ってきたゾムにそう言ってやれば「すまんすまん」と謝られた
それにクスクス笑いながら「別にいいよぉ」って返した
休憩時間にすることになり、皆んながパイを食べている間、少し訓練所の一部を貸してもらうことにした
ゴム製のナイフを貸してもらって、重さを確かめながら的に投げてみる
ナイフはゴンッという音を出してから的の胸あたりにあたって落ちた
貴:んー、やっぱり重たいナイフじゃ急所に当たるのも難しいかぁ
兵:当たってましたけど、、、
貴:いや、急所から結構ズレてるから、あれじゃ多分君でも避けられるよ〜
兵:はぁ、私でも、ですか。
貴:うん。真正面から見れば余裕だよ
ナイフを拾いながら投げるふりをしてみればサッと避けの体制に入った兵に向かって笑って言った
そんな俺を見て兵士は何故かふわりと笑って「今ちょっとびっくりしました」なんて言うから
俺がびっくりしちゃってさ、それが顔に出ちゃったみたいで
ゾムに笑われたのでゾムに向かってゴムナイフをぽいぽい投げてたら
いつのまにかナイフ投げ大会が始まってた☆
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ゆき - 作者さん天才!!いい作品をありがとうございます。 (1月3日 22時) (
レス) @page27 id: 3fb3742587 (このIDを非表示/違反報告)
くろねこ - 天才ですか?涙腺崩壊しました、(´；ω；｀)ｳｯ… (12月5日 6時) (レス) @page27 id: 867516ea99 (このIDを非表示/違反報告)
reona0521(プロフ) - 完結おめでとうございます！相変わらず一つ一つの作品のクオリティが高いねすね(褒め言葉) (2018年10月6日 20時) (レス) id: 4091e15341 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 方耳可哀想だなぁ（←其処かよ (2018年9月2日 16時) (レス) id: 4e186dbe54 (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑(プロフ) - 完結おめでとうございます！！毎回さすがのクオリティですね！！次回作待ってます！！ (2018年1月13日 14時) (レス) id: 59478b82da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：地縛霊
| 作者ホームページ：
作成日時：2017年12月22日 17時
