第5話 ページ7
貴方side
声は俺の真後ろから聞こえた、だから俺は必然と後ろへ振り返る
俺は、''瞳''を隠してはいるけれど、なにも見えないわけじゃない
そもそも、体なんてもの持ち合わせていないのだから、どこで''見て''いるのかなど俺でもわからない
だから
俺には、しっかりとその美しい姿を捉える事が出来ていた
そして、その捉えた先の光景に己の視覚を疑った
少し暗めの金髪に、他をも魅了する、何にも表すことすらできぬ、、、紅い瞳
そう、ドイツさんは、俺の仕事の監視対象である軍の総統様であったのだ
あぁ、これは、必然か、それとも偶然か、、、いやはや、ヒトの縁とは奇怪なものだなぁ
俺にはちっとも理解できないけれど
よく見れば、後ろにまだ誰かいる、じっとそのヒトを見つめていれば
その人は一歩、前へ歩み出て、こう言った
オ:イギリス、やんな？俺はオスマントルコめう！初めましてめうー！！
すっと手を差し出してきたトルコさんに、俺はまたもや驚いていた
トルコさんも、俺の仕事の監視対象である軍の人、、、外交官さんだったから
まさか二人ともあの軍の人だったなんて、いや、俺はきっと、最初からその可能性には気がついていた
一番最近に見た声の波動、、、あれはどこかで見た事があった
今となればそれは当たり前の事だろう、だって、毎夜、聞くのを楽しみにしていた声なのだから
酷く驚きながらも、差し出された手を手袋を外して軽く握り、すぐに離した
この態度は、別に触れるのが嫌だとか、そういうわけではない
俺達死神は、基本的にヒトに触れると火傷をしてしまうのだ
ヒトの命は燃え盛る火のよう、命の灯火、とはよく言ったものだと思う
俺達が触れるにはあまりにも、、、
あまりにも、熱い
パッと話された手をどこか名残惜しそうに見たトルコさんに、俺は言う
貴:初めまして、トルコさん、それにドイツさんも、、、お二人の姿が見えなくて残念ですw
と、ここでは俺は目が見えない設定で行こうと思っている
そっちの方が目を隠すのに自然な言い訳になると考えたからだ
俺のこの言葉に二人は少し顔を顰めた、俺が、ん？、と思っていると、ドイツさんにこう言われた
ド:その目は戦場で潰れたのか？
潰れた、というのは、壊してしまった、見えなくなってしまった、という意味だろう
これは聞かれるのではないかと思っていたから俺はすぐに答えた
貴:いや、元々ですよ
と、こちらには色々設定があるのだよ☆
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猫好き - 更新されるたびにガッツポーズを天にかかげてます！これからも頑張って下さい！！ (2019年3月5日 20時) (
レス) id: fdca804d9b (このIDを非表示/違反報告)
おにぎり - コメント失礼します。これからの展開楽しみにしてます。更新頑張ってください. (2017年8月22日 13時) (レス) id: d90722d3f3 (このIDを非表示/違反報告)
ラピス - 本当に貴方様の書く小説が大好きです。更新がんばってください。本当に楽しみにしております。 (2017年8月7日 3時) (レス) id: adf48589a1 (このIDを非表示/違反報告)
はとぽっぽ(プロフ) - はじめまして、いつも小説を読ませて貰ってます。今回の第6弾も最高に好きです！これからも応援してますので無理をなさらない程度に更新よろしくお願いします。 (2017年7月26日 2時) (レス) id: acdbdace9d (このIDを非表示/違反報告)
いろは ろくね - まーた今回も面白そうな作品を作りますね！自分シルト・メーチさんの作品が、大好きなのでこれからも更新頑張ってください。 (2017年6月29日 22時) (レス) id: 2a1f9e77ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：地縛霊
| 作者ホームページ：
作成日時：2017年6月28日 19時
