第35話 ページ37
no side
2人の手を以前と掴んだまま、床に座り込み、眠っているAを心配そうにチラチラと見ながら
だけれど真剣な瞳をしながら話すゾムとコネシマを見て、メンバー全員も危機感を持ち始めた
2人の話が本当だとすれば、2人は死にそうになっているところでAに助けられ
死の淵に置いてきてしまったAを救うために起こそうとしていると言うことになる
これは止めている場合ではない、速く起こさなければと全員がAを起こそうとした
けれど、Aは元からかなりの怪我を負った怪我人、怪我人を殴るなんてできない
だから大声で名前を呼んでみたり、できるだけ優しく揺らしてみたりしたが
結果は変わらない、全くもって動きもしなければ起きもしない
全員が焦り始めたその時、「目に光でも当ててやればええんとちゃう？」とコネシマが言い出した
その言葉にシャオロンが「せやな！ってことでご開帳！」などと言い
グルッペン、ゾム、オスマンの止める声をあえて無視して
Aの目に巻いてあった黒い布を思いっきり引っ張り取り上げた
次の瞬間
貴:っ〜〜！！？？？？
声にならない悲鳴を上げAは2人と繋いでいた手を離し、目を覆い隠しうずくまった
ーーーーーーーーーー
貴方side
それはいきなりだった、水量がかなり増してきて、あ、流されるかも
なんて思っていたその時、また、あの神々しい光が目を潰した
チカチカとする不愉快な視界、痛む瞳、ものすごい速さでやってきた吐き気
咄嗟に目を覆い隠し、うずくまる、帰ってこれたのはいいことだけれど
もっとマシな起こし方はなかったのでしょうか、、、なんて考えていたら
手を火傷していたことを思いだして、手が痛んできてもう最悪
取り敢えず
貴:もう少し、マシな起こし方とかありませんでしたかね？？
と絞り出したか細い声で言ったら
イタリアさんがドイツ、トルコ、脅威さんに怒られている声が聞こえたから
俺の布を取ったのはイタリアさんで、俺の目のことは知らなくて
ただ光で起こそうとしてくれただけだとなんとなく察しがついたので
貴:大丈夫ですよ、3人とも。イタリアさん、起こしてくださって助かりましたよ！
よければ布を返してくれれば嬉しいです、ついでに巻いてくれたらもっと嬉しいですね
なんて言ってニッコリと目を覆い隠しながら笑って見せたら
半泣きのような声で「ほんまにごめんな？」と言われたので
大丈夫だと何度か言った
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猫好き - 更新されるたびにガッツポーズを天にかかげてます！これからも頑張って下さい！！ (2019年3月5日 20時) (
レス) id: fdca804d9b (このIDを非表示/違反報告)
おにぎり - コメント失礼します。これからの展開楽しみにしてます。更新頑張ってください. (2017年8月22日 13時) (レス) id: d90722d3f3 (このIDを非表示/違反報告)
ラピス - 本当に貴方様の書く小説が大好きです。更新がんばってください。本当に楽しみにしております。 (2017年8月7日 3時) (レス) id: adf48589a1 (このIDを非表示/違反報告)
はとぽっぽ(プロフ) - はじめまして、いつも小説を読ませて貰ってます。今回の第6弾も最高に好きです！これからも応援してますので無理をなさらない程度に更新よろしくお願いします。 (2017年7月26日 2時) (レス) id: acdbdace9d (このIDを非表示/違反報告)
いろは ろくね - まーた今回も面白そうな作品を作りますね！自分シルト・メーチさんの作品が、大好きなのでこれからも更新頑張ってください。 (2017年6月29日 22時) (レス) id: 2a1f9e77ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：地縛霊
| 作者ホームページ：
作成日時：2017年6月28日 19時
