第33話 ページ35
貴方side
バシャッと飛んできたと同時に水の中に落ちるように着水した
すぐに浮上して、きちんと己の体がヒトの形をしていることを確認してから2人を急いで追いかけた
2人にはすぐに追いついた、当たり前だ、俺は水の抵抗なんてほぼなしで歩けるのだから
死神は刈り取る魂を間違えて向こう側に行かせないために、止める事が出来るように
彼岸ではどの種族より素早く動く事が出来るようになっているのです
という事で、すぐに俺は2人に追いつくことに成功したので
前をバシャバシャと泳ぐスカさんと静かに泳ぐ脅威さんの首の後ろあたりの服をガシッと掴んだ
そして顔を見せないように2人には背を向けて此岸側の岸に戻り始めつつ
貴:なーに、あっちに行こうとしてるんでか！！？？死ぬつもりですか！？阿呆ですか！？
と、怒ったら、2人は何故ここに俺がいるのか、俺が何をいっているのかがよくわからなかったようで
「え、なんでおるん？」とか「あっちはあかんの？？」とか言ってきたので
俺は振り返ることなく
貴:あっちは彼岸、あの世です。この川は三途の川、あの世とこの世を繋ぐ川です。
2人ともあの世になんかまだ行かせませんよ、俺がいるうちはね。さぁ、帰りましょう
そう言ったら、2人は俺の様子を見て、本当と信じることにしたようで
大人しく俺に引っ張られていてくれたので、結構助かった
少しして
やっと此岸側の岸についたので、2人を力一杯岸に押し上げた
実は俺はこの川から出る事ができない、出れば体が崩れてしまうと大昔先輩に教わった
意識だけの存在のため、川の力を得てどうにか形を保っているんだそう
でも元から力が足りないものは川の中でも形を作ることさえできないそう
最初に形を作れていることは確認してわかったので、川から出なきゃ大丈夫
貴:さぁ、後ろを見ずにあちらに走ってください、元の場所へ帰れますから
顔を見られないよう、顔を晒しながら指を指しそう言ったのに、2人は動こうとしなかったので
「何をしているんですか、速く行ってくださいよ」と、言おうとしたら
ス:Aは？なんで川から出てこんの？
脅:登られへんのか？せやったらはよそう言ってくださいよぉ〜
なんて言って、2人して俺に手を伸ばしてきたから、俺の手はその手に触れようとして、、、
スルリとすり抜けた
2人は驚いて目を見開いて俺の一瞬透けた手を凝視した
俺はそんな2人を無視して
貴:さぁ、速く
また指を指した
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猫好き - 更新されるたびにガッツポーズを天にかかげてます！これからも頑張って下さい！！ (2019年3月5日 20時) (
レス) id: fdca804d9b (このIDを非表示/違反報告)
おにぎり - コメント失礼します。これからの展開楽しみにしてます。更新頑張ってください. (2017年8月22日 13時) (レス) id: d90722d3f3 (このIDを非表示/違反報告)
ラピス - 本当に貴方様の書く小説が大好きです。更新がんばってください。本当に楽しみにしております。 (2017年8月7日 3時) (レス) id: adf48589a1 (このIDを非表示/違反報告)
はとぽっぽ(プロフ) - はじめまして、いつも小説を読ませて貰ってます。今回の第6弾も最高に好きです！これからも応援してますので無理をなさらない程度に更新よろしくお願いします。 (2017年7月26日 2時) (レス) id: acdbdace9d (このIDを非表示/違反報告)
いろは ろくね - まーた今回も面白そうな作品を作りますね！自分シルト・メーチさんの作品が、大好きなのでこれからも更新頑張ってください。 (2017年6月29日 22時) (レス) id: 2a1f9e77ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：地縛霊
| 作者ホームページ：
作成日時：2017年6月28日 19時
