第26話 ページ28
貴方side
、、、戦争に死人はつきものですが、彼、いいえこの我々軍は人的被害がとても少なかった、、、
つまりは、作戦を考える頭、そしてそれを行動に移す手足がとても有能であったという事
例えどんなに困難であろう任務でも、こなしてくれた仲間がこうしている今も死んでいっている
全てを纏める者からしたら、相当堪えているだろうと俺でも分かった
貴:大丈夫ですよ。これ以上死者は此方からは出ません。
だからそう言い切った、彼を少しでも救えたらと思って出た言葉だった
今思えば、なぜ断言できるのか？ そう問われれば俺の正体はどう誤魔化そうとバレてしまっていたと思う
けれど
グ:それは、本当か？
彼はまるで少しの希望を見たかのように、力強い紅を見せた
だから
貴:本当ですよ。俺の予知に間違いはないですからね。
俺もそう力強く返した
、、、どこまで踏み込んでいいのかわからない俺にとってはこれは大きな賭け
どこまで上が許してくれるか、それが今回でわかるはず
ふと窓の外を見れば、まだ沢山の魂がフヨフヨと悲しげに漂っていた
魂をじっと見ていれば、フヨフヨとグルッペンさんに近づいては離れ
また近いては、酷く悲しげに彼にスリスリと身を寄せて離れる
まるで謝っているような、、、そんな、、そんな感じがする
「すみません」と「申し訳ありません」とそう、伝えたくて
擦り寄せて、はたまた周りをフヨフヨとうろついて、それを伝えようとしている
そこにあるのは''怨''の感情ではなく''哀''の感情、只ひたすら、、、
ー悲しいー
そんな感情をその身に抱えて漂っている、立派な後悔となり得るだろう
段々と見ていられなくなり、彼にバレないようにこっそり「回収」と呟いて集めた
鈍く銀に光り、地の裁判へ誘った水晶を見つめながら
俺はなぜかとても悲しくなってしまったいた、別に、仕事をしただけなのに
何故？
それについて、俺がいくら考えてみても
ちっともわからなかった
ーーーーーーーーー
芽生え始めたヒトの感情
彼はそれにいつ気づくのか
今はまだわからない
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猫好き - 更新されるたびにガッツポーズを天にかかげてます！これからも頑張って下さい！！ (2019年3月5日 20時) (
レス) id: fdca804d9b (このIDを非表示/違反報告)
おにぎり - コメント失礼します。これからの展開楽しみにしてます。更新頑張ってください. (2017年8月22日 13時) (レス) id: d90722d3f3 (このIDを非表示/違反報告)
ラピス - 本当に貴方様の書く小説が大好きです。更新がんばってください。本当に楽しみにしております。 (2017年8月7日 3時) (レス) id: adf48589a1 (このIDを非表示/違反報告)
はとぽっぽ(プロフ) - はじめまして、いつも小説を読ませて貰ってます。今回の第6弾も最高に好きです！これからも応援してますので無理をなさらない程度に更新よろしくお願いします。 (2017年7月26日 2時) (レス) id: acdbdace9d (このIDを非表示/違反報告)
いろは ろくね - まーた今回も面白そうな作品を作りますね！自分シルト・メーチさんの作品が、大好きなのでこれからも更新頑張ってください。 (2017年6月29日 22時) (レス) id: 2a1f9e77ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：地縛霊
| 作者ホームページ：
作成日時：2017年6月28日 19時
