第23話 ページ25
貴方side
貴:おこって、ますか？
日:え？
つい、聞くつもりなどなかったことを聞いてしまった俺にどこか驚く表情を見せた日本さん
そんな日本さんをよそに、俺には聞いてしまったのだから、仕方ないか、などと思い声を出す
貴:もう会えない、って、言ったのに、、無様に、、逃げてきて、、、情けないですよ、ね
苦笑をしつつ、そう言ってみれば、彼はどこか悲しそうな表情を見せてから
日:んなわけないじゃん
そう言って呆れた表情を見せてきたから、俺はどうして呆れられたのかわからないまま
そっと笑って視界を閉じた
ーーーーーーーー
次に映ったのはどこか見たことのがある、消毒液の匂いが立ち込める部屋
ええっと、確か、医務室と言ったはず、、、まぁ、部屋の名前なんかなんでもいいか
ベットから降りようとした時、点滴とやらが腕に刺さっているのが見えたから
これは外してはいいのか？？と少々考え、仕方なく持って歩くことにした
カラカラと点滴の吊るされた棒の様なものを転がしながら歩いていると
大勢のヒトの魂反応が外から感じられた、外をチラッと見てみれば
肉体を失い、行く場所がわからない哀れなモノ達がウヨウヨいた
どうやら仕事は難航している様だ
見ていられなくなった俺は、部屋を出るときに一緒に持ってきた水晶をそっと掲げ
貴:回収
そう呟く、と、その次の瞬間にはウヨウヨと行き場をなくしていた魂が水晶に吸い込まれて消えた
先ほどの回収で集まった魂の数は209、つまり、209人ものヒトが死んだ
これでまだ少ない方だ、なんて言ったって今起こっているのは戦争
万単位でヒトが死んで逝く、輪廻の理りに適った者のみが助かる
地の定め、地の裁判に逝く
貴:貴方達に、輪廻の幸福が訪れますように、、、おやすみなさい
安らかに、おやすみなさい
一瞬銀色の鈍い光を放った水晶、次の時にはそこにあった魂は全て消え去っていた
無事に送り届けられたことを確認して、俺はまた歩き始める
と、少しして、前の方からニット帽をかぶった男がやってきた
男は俺を少し驚いた様に見てから
？:なんでここおんの？！
そう言った
あ、まって、この声知ってますよ、、、えー、あー、確か、、、
貴:イタリアさん？？イタリアさんではないですか！！！あの不人気の！！
イ:誰が不人気や！！人気やしー！！
不人気を認めようとしない彼をミて、本当にイタリアさんなんだなぁ
と思う(失礼な)俺であった
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猫好き - 更新されるたびにガッツポーズを天にかかげてます！これからも頑張って下さい！！ (2019年3月5日 20時) (
レス) id: fdca804d9b (このIDを非表示/違反報告)
おにぎり - コメント失礼します。これからの展開楽しみにしてます。更新頑張ってください. (2017年8月22日 13時) (レス) id: d90722d3f3 (このIDを非表示/違反報告)
ラピス - 本当に貴方様の書く小説が大好きです。更新がんばってください。本当に楽しみにしております。 (2017年8月7日 3時) (レス) id: adf48589a1 (このIDを非表示/違反報告)
はとぽっぽ(プロフ) - はじめまして、いつも小説を読ませて貰ってます。今回の第6弾も最高に好きです！これからも応援してますので無理をなさらない程度に更新よろしくお願いします。 (2017年7月26日 2時) (レス) id: acdbdace9d (このIDを非表示/違反報告)
いろは ろくね - まーた今回も面白そうな作品を作りますね！自分シルト・メーチさんの作品が、大好きなのでこれからも更新頑張ってください。 (2017年6月29日 22時) (レス) id: 2a1f9e77ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：地縛霊
| 作者ホームページ：
作成日時：2017年6月28日 19時
