第22話 ページ24
貴方side
戦った事は、無い。
その必要がない世界で生きて来た、今思えば、とても平和な世界だったのでしょう
舞い散る赤が酷く懐かしく感じられるのは、それを見ること自体が久しぶりだったからだ
いつもそれを見ていたのに、今、こんなに近くで飛び散る赤を見た己の思考は停止しそうだった
まず、最初に感じたのは、まるでハンマーで思いっきり殴られたような衝撃だった
次に感じられたのは''熱い''というものだった、その後すぐに突き抜けるような痛みを感じた
ヒトの体は面倒臭い、いらないものが沢山付いているから、扱いが難しい
呼吸をすることも、、、心臓を動かすことも、、、俺には難しい
それなのに
またどうやって直せばいいのかわからない傷を負ってしまった
傷は腹部にあった、致命傷ではない事は、いろんなモノを見て来ているからか、自然と分かった
この痛みの直し方が未だにちっともわからない俺は、取り敢えず、地に伏す事だけはしまいと木に寄りかかった
持っていた水晶が転がり落ちる、あの水晶は、俺の武器でもある
いつも仕事用に使っている武器を水晶に化けさせたのだ
痛みがある事でこれ程までに動きにくくなる事は予想外だった
水晶を拾って、それが赤に染まることも気にせず歩き始める
向かっているのは我々軍の本部テント、ちょくちょく未来を覗きながらも進む
敵がやってくれば木の上に登り、どうにかやり過ごして来た
ポタポタと流れる赤をどこか虚ろに見つめながら、水晶を抱きかかえる
やがて雨が降り始め、破壊された街をフラフラと歩む俺はずぶ濡れ、、、
仕方なく近くにあったまだ建物の原型をなんとか保っている建物に入った
その時
俺はまた優しい白と出会った
日:イギリ、ス、、、？イギリス！！
貴:日本、さん、、？？？うわっ！
いきなり抱きついて来た日本さんに驚き、声をあげた俺に日本さんは言う
日:よかった、やっと見つけた
どうやら探してくださっていたらしい、いやはや、感謝しなければ、、、！
そう思ったのだけれど、日本さんが落ち着いたらしく、離れた次の瞬間には
俺は地に伏せてしまっていた
いや、正しく言えば、地に伏せる前に日本さんにキャッチされていた
日本さんは俺の腹部を見ると、すぐに近くにいた部下らしいヒトに何かを言って
俺の腹部を強く圧迫して包帯を巻きつけてきた、その時の彼の顔は
心配ともう一つ、どこか怒りの感情が混じっていたように見られた
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猫好き - 更新されるたびにガッツポーズを天にかかげてます！これからも頑張って下さい！！ (2019年3月5日 20時) (
レス) id: fdca804d9b (このIDを非表示/違反報告)
おにぎり - コメント失礼します。これからの展開楽しみにしてます。更新頑張ってください. (2017年8月22日 13時) (レス) id: d90722d3f3 (このIDを非表示/違反報告)
ラピス - 本当に貴方様の書く小説が大好きです。更新がんばってください。本当に楽しみにしております。 (2017年8月7日 3時) (レス) id: adf48589a1 (このIDを非表示/違反報告)
はとぽっぽ(プロフ) - はじめまして、いつも小説を読ませて貰ってます。今回の第6弾も最高に好きです！これからも応援してますので無理をなさらない程度に更新よろしくお願いします。 (2017年7月26日 2時) (レス) id: acdbdace9d (このIDを非表示/違反報告)
いろは ろくね - まーた今回も面白そうな作品を作りますね！自分シルト・メーチさんの作品が、大好きなのでこれからも更新頑張ってください。 (2017年6月29日 22時) (レス) id: 2a1f9e77ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：地縛霊
| 作者ホームページ：
作成日時：2017年6月28日 19時
