第21話 ページ23
貴方side
＊＊軍、戦争になれば全てを燃やし尽くし、歩んだ道に屍しか残さぬ非情の軍
＊＊軍が動くとなれば、大勢の死神も動かねばならぬ程の殺戮を繰り返す軍
とても良いところとは思えない軍だ、実際、俺をこんなところに押し込んでいるし
あれから何人かやって来たが、訳のわからないことを喋って帰って行った
どうやら上からの物を言って、俺が嫌がるところが見たいらしい
ヒトとはどうしてこうも善と悪がはっきり分かれるものなのか
死神の俺には到底わからなかった
ーーーーーーーー
牢を出て、初めて見たのは沢山の兵隊達が敬礼をする姿
どうやらこれから戦地に向かうらしい、相手はあの我々軍、無傷では済まない、それはもうわかっている
軍の総統が叫ぶ
「我々には最強の占い師が付いている」「我々が負けることはあり得ない」「死して進め！臆するな！」
死してどう進むというのか、死ねば輪廻に乗るか、はたまた地に堕ちるかだ
貴:(進むことなどできやしない)
心の中で思ったことを発言する気はなく、黙ってその光景だけを見ていた
少し経てば、俺は無理やり戦場へ連れ出され、敵の進路を占えと言われた
死神には、、未来が見えるものがいる。その1人が俺だ
未来をみて、来たる大仕事に備える、それがこの力の存在意義だ
それなのにこの総統サマは、、、
ため息が出そうになったが、どうにか飲み込んで、俺は''上の命令通り''に動き出した
まず使用したのはスタングレネード、と呼ばれる手榴弾の一種
ピンを抜き、床に落とせば激しい閃光がその場を包み込んだ
その間に俺は逃げる
第1の上からの命令は''我々軍に入る''こと、だから俺は逃げ出した
俺の情報があちらに渡っていることはもう資料を読んで知っている
俺はこのまま、戦場をただひたすら走り続ければいいんだ
大好きな友を目指して、、、ただひたすら
走る
もう会えないと言った、だって、そうだろうと思ったから
でも違った、上はあろうかとか会うことを承認し、話すことも、見せることも許可した
こんなことは、何百年と生きて来た中でも滅多にない、特例中の特例
前代未聞の事なのだ
嬉しい、そう感じることができるのは、感情を学ぶために始めた某ゲームで出来た友のお陰だろう
パタパタと耳元で布がはためき音がする、それほどの速さで走っている
そう、途中で気がついて、ヒトが違和感を覚えない程度に速度を落とした
その瞬間
その衝撃は訪れた
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猫好き - 更新されるたびにガッツポーズを天にかかげてます！これからも頑張って下さい！！ (2019年3月5日 20時) (
レス) id: fdca804d9b (このIDを非表示/違反報告)
おにぎり - コメント失礼します。これからの展開楽しみにしてます。更新頑張ってください. (2017年8月22日 13時) (レス) id: d90722d3f3 (このIDを非表示/違反報告)
ラピス - 本当に貴方様の書く小説が大好きです。更新がんばってください。本当に楽しみにしております。 (2017年8月7日 3時) (レス) id: adf48589a1 (このIDを非表示/違反報告)
はとぽっぽ(プロフ) - はじめまして、いつも小説を読ませて貰ってます。今回の第6弾も最高に好きです！これからも応援してますので無理をなさらない程度に更新よろしくお願いします。 (2017年7月26日 2時) (レス) id: acdbdace9d (このIDを非表示/違反報告)
いろは ろくね - まーた今回も面白そうな作品を作りますね！自分シルト・メーチさんの作品が、大好きなのでこれからも更新頑張ってください。 (2017年6月29日 22時) (レス) id: 2a1f9e77ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：地縛霊
| 作者ホームページ：
作成日時：2017年6月28日 19時
