第13話 ページ15
貴方side
サラッ、、、と、崩れかけた腕をどうにか崩れないように維持させて
グッと破れた場所を押さえる、確か圧迫？すると止まると聞いたことがある
ズキズキと痛む腕に俺は半分驚きつつ、半分焦っていた
''直し方''がわからなかったから
貴:(これ、どうやって直せばいいんだ？崩れてないだけで奇跡に近いのに、どうやって、、、)
ぐるぐると回る思考をよそに、俺の体は腕を押さえるのをやめて
3人の腕を乱暴に掴んで走り出していた
混乱しすぎて、本能的に頭で今するべきこと、を分析し、3人を逃がすことを優先したのだろう
周りがミュート状態になって、何も聞こえないまま走って
軍が見えて来たところで3人の腕を離して、すぐに近くの曲がり角で体を崩した
風に流されるままあたりを漂って、少しずつ消えてゆく痛みに安心して
いつの間にかシャットダウンしていた視覚を覚醒させれば
目の前にスナイパーライフルという銃を3人に向けている男がいた
ので
スパァンッ！！！といういい音を鳴らしながら、思いっきり男の頬を叩いた
ーヒトをいきなり殴った容疑者は
「ちょっと恨みがあった、凄く痛かったから同じくらい痛むように叩いた、後悔はしていない」
ーなどと供述しており、、、
いやいや、だって本当に凄く痛かったんですって！！と、心の中で反論しつつ
男が痛みで悶えているところを見ていれば、いきなり男の後ろに脅威さんが現れ
悶えていた男の頭を掴み、首にナイフを当てて、物凄い殺気を放ち
脅:何処の手の者や、、、？答えろ
そう、男に向かって言った、男はヒィ、と小さな悲鳴をあげながら
パクパクと口を開けたり閉じたりを繰り返し、明らかに怯えていた
まぁ、いきなり見えない所(人？)から頬を叩かれて悶えていたら
またいきなり今度は後ろから人が現れて、ナイフを首に当てられて物凄い殺気を当てられたら、、、
そりゃ怯えるよな
怯えきって何も言わない男を、脅威さんは呆れたようにため息を着いてから殴って気絶させた
担がれて連れて行かれる男を見つめながら、俺はもう一度ヒトに化けてみることにした
細かい身体を集めて形にするれば、またズキズキと痛み出す左腕
触れれば巧妙に再現された血液が手にべったりと付いた
少し破れた程度だと思っていたのだけれど、それよりもっと深く破れていたらしい
貴:いたい、
これが痛み、ヒトが死の危険を感じるための大切な機能
死神の俺には
要らないものだ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 504人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「男主」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
猫好き - 更新されるたびにガッツポーズを天にかかげてます！これからも頑張って下さい！！ (2019年3月5日 20時) (
レス) id: fdca804d9b (このIDを非表示/違反報告)
おにぎり - コメント失礼します。これからの展開楽しみにしてます。更新頑張ってください. (2017年8月22日 13時) (レス) id: d90722d3f3 (このIDを非表示/違反報告)
ラピス - 本当に貴方様の書く小説が大好きです。更新がんばってください。本当に楽しみにしております。 (2017年8月7日 3時) (レス) id: adf48589a1 (このIDを非表示/違反報告)
はとぽっぽ(プロフ) - はじめまして、いつも小説を読ませて貰ってます。今回の第6弾も最高に好きです！これからも応援してますので無理をなさらない程度に更新よろしくお願いします。 (2017年7月26日 2時) (レス) id: acdbdace9d (このIDを非表示/違反報告)
いろは ろくね - まーた今回も面白そうな作品を作りますね！自分シルト・メーチさんの作品が、大好きなのでこれからも更新頑張ってください。 (2017年6月29日 22時) (レス) id: 2a1f9e77ff (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：地縛霊
| 作者ホームページ：
作成日時：2017年6月28日 19時
