【wrwrd!】無敗の鬼神と呼ばれる彼と我々だ！【男主】

第38話 ページ40

貴方side

書き出した言葉を見て、トントンは困った顔をして、グルッペンは考えるような顔をした


貴「グルッペン、許してくれ、俺はあいつらの

グ:仇を取りたい、やろ？それぐらい出会った時のお前の行動考えたらわかる。


ふふっ、と笑いながらそう言ったグルッペンの瞳には何か、確かな意思があった


グ:確かに、この任務にはおかしな点がいくつかある、黒幕がいる、と言われても疑いはしない

むしろそう言われた方が納得できる点もある、調べる価値はあるだろう、トントン

ト:わかっとる、もう大先生とロボロに連絡して、調べるように言うた


トントンの言葉に俺は驚いた、なんたって、俺は二人にだけ言っておこうと思ってただけで


調べるのは俺一人でやろうと思っていたし、ここのみんなを巻き込むつもりもないから


貴「グルッペン

グ:なんや

貴「俺は一人で

ト:あかんで


トントンが突っ込んできたから、言い返してやろうとトントンの方を見れば


なぜか悲しい顔をしていて、書きそうになった言葉が全て泡のように消えた


なぜ


そう、口パクで言えば、トントンがそっと俺の頭を撫でながら言った


ト:俺らはもう仲間や、仲間をたった一人で、見るからに危ない案件に首突っ込ませるわけないやろ？

頼ってええねんで、ここの奴らはそう簡単には死なんしぶとい奴ばっかやし

危なくなった時は、前みたいに助けてくれたらええねん、せやから

グ:もっと仲間を頼れ、お前はもう一人ではない、大勢の仲間がいるのだから


途中でグルッペンも乱入、トントンが言いたかったことを言ったのちに


俺の古傷だらけの汚い手を優しく握って、優しく微笑んだ


貴:グルッペン

貴:トントン

貴:ありがとう


掠れた小さな声だから、ちゃんと聞こえたかどうかは分からなかったが


二人が優しく微笑んでいたから、聞こえたと思っても良さそうだ


グ:最近声が出るようにはなってきたんやな

ト:しんぺい神はなんて言ってるん？

貴「この前行けば喋れるようになるって

ト:そかそか、よかったわw

グ:喋れないと不便だからなぁw

貴「俺、書くの遅いからな

グ:いや、そんなことないと思うゾ

ト:うん、普通に早い方やと思うし、綺麗やとも思うしな

貴「そうか？前『汚い』って言われたから、汚いんだと思ってた


俺の言葉に二人は真顔で同時にないない、と言ったので


ふっと笑ってしまった

この二人は

いやここのやつは


全員面白い

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